片翼のラビリンス、6巻 感想
※ネタバレ注意です※
小学館から9/25に出版された『片翼のラビリンス』6巻の紹介をします。
都に蛍との関係が終わった事を詰め寄る大翔。
自分の言葉が二人の関係を壊してしまった事を知った都に、不意打ちのように母親から電話が掛かって来て、蛍が泣きながら荷物を纏めて出ていったというのです。
蛍の電話に掛けても留守電になり、都は蛍に自分の気持ちをやっとはっきりと叫びました。
別れて欲しかったわけじゃなかった事。
大好きな二人の邪魔になりたくないから片思いがつらくて悲しくても我慢していた事。
それでも、二人の邪魔をしてしまった自分が消える方がいいよねと、都は溢してしまうのです。
都の携帯電話はそこで壊れてしまいます。
どうやって消えるか、都の頭の中にはぐるぐるとそれしか巡っていませんでした。
消える場所を探し、さ迷う都は運命の場所へたどり着きます。
高台から見える、都が今まで過ごしてきた街を見下ろしながら、ふと下を見た都はその高さに震え、だけど自分がいたら・・・と震える自分自身に言い聞かせます。
自殺の恐怖感に震える都の元に現れたのは、司でした。
これが最後のループだという司は、驚く都を連れて未来の時間に戻した家へ招きます。
未来から来たと語る自分の知らない雰囲気を持つ司は、都に何度も話したという事情をこの時代の都にも説明するのです。
都の自殺を止めたくてループを続けてきたという司は、だけどただ止めるだけじゃ根本的な解決には至らなくて、すべてを丸く収めるには全員が幸せになる未来じゃなくてはいけなかった、と話します。
その答えにたどり着いた司は未来のこの場所でなくなった都を思いながら、過去の自分達が答えを見つけられるように鍵を創ったのだと明かします。
しかしその為に自分が犯した罪は許されないものだと語り、包み隠さず都に話すのです。
片翼の鍵が出来るには、黒い両翼の鍵に誰かの命を犠牲にするしかなかった事。
そしてその犠牲は過去の都と、都の姉・蛍だった。
この鍵を完成して司がこの時代に来るには、身近な誰かの命が必要で、それを蛍自ら進んで選びとったのです。
そんな話をしている中、現れたのは同じくループをしている人物で、二人が都に選ばせる二つの選択肢とはなんなのか、気になる続きは本作品でぜひ読んでみて下さい。
開始数ページで目がうるうるになります。(涙)
都はまた司と両思いになることは出来るのか、都と司の恋の行方は一体どうなるのかも気になるところです。