ヲタクに恋は難しい、このタイトルにひかれて読み始めました。
はじめはツイッターやpixivから始まった1~数ページの漫画だったのですが、とても面白くすぐに人気が出て現在はウェブ雑誌などで連載という形式でお話が進んでいます。
主人公は20代前半~半ばのOL、成海ちゃん。とてつもないオタクなのですが、職場でも過去に付き合った彼氏の間でもオタクということを隠して、キラキラしたOLライフを送っています。
相手役の男性は、ヒロタカ。成海ちゃんの幼馴染で幼少期某モンスターゲームを通じて仲良くなったのがきっかけで、ずっと成海ちゃんに恋心をいただいている、という設定です。
もちろん、ヒロタカも重度のオタクです。アニメ、漫画よりもゲーム系のオタクで、どんなゲームでもとてもうまくてほっというたら廃人になるのではというほど、生活の一部にゲームがあります。
成海ちゃんと違ってオタク趣味を隠しているわけではないのですが、会社ではおとなしいほうなのでそんなに趣味がばれることもなく、落ち着いたゲームライフを送っているようです。
この二人ですが、一巻で早くもくっついてしまいます。恋愛のあれこれ、駆け引きは幼馴染で小さいころからお互いをよく知っていた二人には不要だったようで、サクッとお付き合いすることになります。
成海ちゃんがもともとオタク趣味を隠していたのがばれたことによって以前の恋人と別れた、という経緯もあるので、オタク趣味やコミケへの参戦などに理解の深いヒロタカから「冬コミで売子付きで付き合おう」と持ち掛けカップル成立しました。
そんな感じで軽く付き合い始めた二人ですが、別にお互いに恋心がないわけではなく、随所にドキッとさせるような演出がちりばめられています。
2人を見守る役として、成海ちゃんの同僚の花ちゃんやヒロタカの会社の先輩である樺倉先輩カップルとの絡みもとても面白いです。
成海ちゃんカップルがのほほんとしたまったり系カップルなのに対し、花ちゃんカップルは花ちゃんのボーイッシュさ、マニッシュさや、樺倉先輩のかっこいい中にもおちゃめなところなどがうまくハマッて四人一緒のシーンもどちらの気もちにもなって楽しめます。
ちなみに、花ちゃんは成海ちゃんと同じくBL好き、ですが絵を描いたりコミケで本を売るタイプではなくコスプレイヤーさん。男性役でとても人気のレイヤーさんという設定だそうです。
いつもは仕事のパートナーとして、後輩・同僚カップルの見守り役として描かれる二人ですが、時に焼きもちを焼いたり喧嘩をしたり、お泊りをしていたり、ちょっと大人な感じの雰囲気を出してくる二人も大好きです。
ゆっくりと恋心を育んでいく成海ちゃん、自覚はないけど実はヒロタカはかっこいいんだと気づくエピソードがあるのですが、こういう普段冴えないおとなしい彼氏が会社の女の子たちのうわさになるくらい実はかっこよかったっていうのはドキッとしますよね。
最近は新しいキャラとして、ヒロタカの弟君なおちゃん、ボーイッシュを通りこして男の子??といった雰囲気のこーちゃんが参戦し、この二人もくっつくのかどうか見守っていきたいなと思わせてくれます。
ヒロタカの弟なのに、ゲームがからっきしだめで、逆に天然炸裂するなおちゃん。
おとなしくてとにかく引っ込み思案、背も高くてスタイルも男の子に近いこーちゃん。
最新刊ではやっとなおちゃんがこーちゃんの性別に気づくところです。
ヒロタカや成海ちゃんを交えて、この二人もうまくいくのかとても気になりますね。
ヲタクに恋は難しい、という題名のごとく、いろいろなオタク趣味の子が恋をしたり悩んだり、ところどころ出てくる流行のゲームやアニメなどオタクならではのアイテムや背景にも注目です。
新キャラも出てきて、これからまったりとした成海ちゃんの恋はどうなるのか、楽しみですね。