Kiss(キス) 4 月号 夜明け前のうた、5話 感想
※ネタバレ注意です※
突然 倒れてしまった渚ですが、すぐに病院に搬送されて、そして入院することになってしまいましたね・・・。
こんなことになってしまって、両親が羽鳥を責めてしまう気持ちは よく分かりますが、しかし羽鳥に対して もう関わらないでほしいと言ってしまうのは、あまりに厳しいと思いました。
両親からすれば、渚に無理をさせた張本人ということになりますし、優しい言い方をしていても両親が羽鳥を拒絶しているということが明確になって、羽鳥も辛い気持ちになってしまったのではないでしょうか。
ここで羽鳥が もう何もできることはない・・・と考えていく様は、心を閉ざしていっているようにも見えて心配になりました・・・。
そして目が覚めた渚が、自分が入院しているということを自覚し、過ぎてしまった時間を後悔している姿は、読んでいて とても辛かったです。
彼女が もう自分に時間は戻ってこないと理解して、髪を切りたいと明るく話している姿が、彼女が いろいろなことを諦めた覚悟の表れなのではないかと思い、とても切なくなりました。
だからこそ、羽鳥が もう一度 小説を書いてくれた、と分かった時に、もう切り始めてしまった髪を、途中でもいいから やめてもらったんだと思いました。
この、羽鳥が「小説をまた書く」という行動が、彼が「なにか鈴宮さんに できることはないのか」と ずっと自問自答した後に、やっと辿り着いていて、とても感動します。
見事に渚の心に響いていて、渚が大粒の涙を流しているのを見て、一緒に泣いてしまいました。
それほど羽鳥が小説を書いてくれるということが、嬉しかったんですね。
彼女が病院を抜け出して羽鳥に会いに行ったことには、大丈夫かなと心配になりましたが、それでも この小説の続きを読みたいと、それが最後のお願いだといっている姿が、こんなにわがままなのに とても凛としていて清々しく感じました。
もう渚には時間が残されていないんだと思うと、次回のストーリーが どうなっていくのか心配ですが、羽鳥には ぜひこの小説の続きを、なるべく沢山 渚に読ませてあげてほしいです。
次の展開がとても気になります!