Cheese!(チーズ) 11月号 水神の生贄、32話 感想
※ネタバレ注意です※
この世界のことを 何も理解してないような状況で、いきなり戦に行くことになった黒瀬が取り乱さないでいられるわけがないですよね・・・。
それでも彼が なんとかギリギリの冷静さを保っていられたのは、「比乃を・・・ 守ってくれ・・・・・・」という、おじさんの最後の言葉があったからなんだろうなぁ・・・と思いました。
1人だけ戦場で生き残って、ムラに戻っても そこは全滅で・・・、だけど比乃だけは生きていたことが 黒瀬の希望になったのでしょうか。
同時に 黒瀬と常闇の再会となったわけですが、常闇は 比乃の命がついえることを確信した上で、あえて水神のいるムラに送った!?!
「水神・・・?なんだよそれ・・・、そんなもんのせいで・・・みんな・・・死ななきゃいけなかったのかよ」
黒瀬が 水神を憎く思う気持ちを、増幅させようとしたのかな、と思いました。
比乃の怪我は治療が必要なのに 誰もそれが出来ない、祈って加護を求めることが常識であることは この世界では仕方がないことだけど、そんなことに意味はないと分かっている黒瀬からしたら、ものすごく苛立たしい気持ちで いっぱいだったでしょうね >_<。
「くろせのお嫁さんにしてくれる・・・?」と言った比乃に、「してやる、だから・・・ 元気になってくれよ・・・!」と返した黒瀬には 思わず泣いてしまいました・・・。
比乃が衰弱していくのに、何も出来ない黒瀬が 水の祭祀で“神様”に助けを求めたことは、それだけ彼が比乃を助けたいという気持ちが強くて、藁にも縋る思いだったからですよね。
だけど“神様”も“巫女様”も待ってはくれなかった、助けてくれなかった――――
元々闇に近かった黒瀬の心が、さらに闇に染まった瞬間だったのだと思います。
そう仕向けたのは常闇で、常闇は黒瀬を利用して 水神と争うつもりなのかな・・・ @_@;
黒瀬は 比乃に特別な感情を抱いていたことは間違いなくて、その想いを利用されたのだとしたら、黒瀬が本当に憎むべき相手は 水神ではなくて常闇のはず。
だけど 2人は協力関係のようになっていくのですよね・・・。
それも結局は 常闇が黒瀬を利用しているに過ぎないのでしょうけど、常闇が黒瀬を言いくるめてしまうのかなぁ、と想像しました。
果たして この後どう進んでいくのか、次回が気になりすぎます!!!