Kiss(キス) 11 月号 長閑の庭、22話 感想
※ネタバレ注意です※
前回、「私にもっと愚かになってください」とまで言った元子でしたが、このデートのような ふたりの時間は、朝霧さんからの電話で突然 終わってしまい――――
ふたりで過ごした時間から、今後の ふたりの関係が変わるのか、と思ったのですが、結果的には また教授からは拒絶されることになってしまい、また切ない展開になってしまい・・・、今後どうなるのか心配になりました・・・!
前回の最後で 元子が教授に伝えた、「私にもっと愚かになってください」という言葉が、教授の心の中に 大きく残った様子でしたし、朝霧さんのもとへ向かう前の帰り際に、「僕がどうしたいか、どうするべきか」「必ず近いうちに答えを出す」と宣言してくれたので、これは希望があるんじゃないか、と思ってしまいますよね。
しかし、この教授と元子のデートに割って入った朝霧さんからの電話は、ぎっくり腰になってしまった朝霧さんからの 助けを呼ぶ電話でしたが、この朝霧さんのところに行ったことで、教授の考えが また元に戻ってしまったように感じました。
朝霧さんも 教授の事を愛しているわけですが、お互いに理想の将来を話しているシーンで、朝霧さんは教授と ゆっくりと穏やかな時間を過ごしていきたいと思っていて、また教授も好きなものだけに囲まれて ゆっくりと自分の研究をする時間を過ごしたい、と考えていて、確かに この二人の理想は似ているんだと思いました。
また、その後に 教授自身が、胸を焦がすような恋愛など必要ない、と言っていますが、ここで元子の後ろ姿が描かれていて、これは逆に、また恋をするとしたら、相手は元子だと教授は意識しているように感じます。
しかし 教授と朝霧さんが話している間に、教授は自分の「老いの美学」について考えてしまいましたね。
これを考えれば考えるほど、教授は元子に「指導者」として接していくことになってしまいますし、元子を「教え子」だと自分自身で思い込むようになってしまうのではないでしょうか。
・・・と、心配してしながら読み進めると、教授は そのまま「教師としての自分を捨てられない」と元子に「返事」をしてしまい・・・!
元子への個人的な感情が 確実に育っているんだと思ったのですが、それを自分自身で否定して、元子に「すまない」と答えてしまうなんて!!!
これで ふたりの恋愛は終わってしまうのでしょうか!?!
固く閉ざされている教授の扉を、ずっとノックしていた元子が、諦めて その場を去っていくというイメージのイラストが、とても切なく感じました・・・。
今回の最後のページで、教授は以前 元子に影響されて買ってしまったスノードームを見つめている、という描写で終わっていますから、教授の心残りを表しているのでは?と少しでも期待をしてしまいたい気持ちになりましたが、次回から どんな展開になるのでしょうか。
続きが とても気になるので、早く この先を読みたいです!