おんなのいえ、6巻 感想
※ネタバレ注意です※
大前有香と大前すみ香は姉妹で同居しています。
姉の有香が家に帰ると、妹のすみ香が既に家の中にいました。
ふたりはお互いに「恋人と一緒にいるんじゃないのか?」と疑問を抱きます。
が、思い出したようにすみ香がたこ焼機を出したので、ふたりの興味はたこ焼機へと向かうのです。
すみ香は、「関西出身のわたしたちの家にはたこ焼機が足りない」と考えていました。
そんなすみ香はデザート系の甘いたこ焼を作りたいと思っています。
一方、有香はガッツリと食べられるチーズ系のたこ焼がいいと思いました。
そしてふたりは、スーパーにたこ焼の材料を買いに出かけます。
スーパーでは材料を袋3つ分も買い込んでしまいました。
なので、荷物はすごく重くなってしまいます。
荷物の重さを感じながら、ふたりは徒歩で家へ向かいました。
その道中、有香がもうすぐ30歳になることなどを話していたのでした。
家に帰るとふたりはすぐにたこ焼を焼き始めます。
最初はオーソドックスなたこ焼にしました。
たこ焼を作りながら、ふたりはお互いの恋について悩みを打ち明けます。
そこですみ香は、彼氏とは一緒のベッドで眠るけど、何もないことを話しました。
そして、それが嫌になって直接伝えてしまったことを暴露しました。
有香は若干妹に似合わない大胆な行動に驚愕しましたが、とりあえず、すみ香の口にたこ焼を入れたのでした。
付き合っていても手を出さないのは、大切にされていると考えることもできますし、単に自分に興味がないだけだと捉えることもできちゃうかな・・・と思います。
だから判断するのが難しいですよね・・・。
関係に対して強く言及して、関係を壊すことになるのが怖くて飲み込んでしまいそうなところを、直接言ったすみ香はすごいなあ、と思いました。
すみ香のように痺れを切らせて言うことも、なかなかできない気がします。
しかし、本当に限界の時はどのような行動をとるか想像できないものですよね。
もしかしたら、普段の自分の考えとは全く違う行動を取ることもあるかもしれません。
その行動力はすみ香も越えるかもしれません。
ですが、恋愛に絶対に成功する選択肢はないので、どういう結果になるか考える前に行動することも大切なんだと、6巻を読んで思いました。