Cocohana(ココハナ) 2 月号 トゥルーラブ・ノット、1話 感想
※ネタバレ注意です※
新進気鋭の式田奈央先生の新連載です!
このお話の主人公・三代一(みしろはじめ)君が、結婚もできずに、高校の頃好きだった女の子の夢を見ているというところから、話はスタートします。
この高校の頃好きだった彼女・南條麗(なんじょうれい)さんに、高校の頃に「10年後にお互い開いていなかったら結婚しようか」と言って、
そして「キモ」と言われて振られた?のが、彼の黒歴史となって心の傷のようになっているようです。
そんな中、彼の先輩の結婚式で、なんとその南條さんと再会します。
三代君は映像制作会社で働いていて、先輩の為にウェディングムービーを作っていたのに、そこに写っている南條さんには全く気付かなかったみたいです。
高校生から大学生、社会人になると女の子は全く変わっちゃいますもんね。分からないかもしれませんね。
でも基本の笑顔なんかは変わりません!
三代君もすごくキレイになった南條さんに最初気づかなかったものの、あの頃と同じような笑顔に、もう一度ドキドキしてしまいます。
結婚式の後の2次会にも一緒に行き、これはいい雰囲気なんじゃないの?と思えたのですが、南條さんの口から、今度結婚するとの声。
やっぱりそんな簡単にいきませんよね。
というか、高校の頃から10年経っていればアラサーにもなっていますし、彼女にも彼がいて結婚間近なんてありえることじゃない、なんて思ってしまいました。
しかし三代くんはショックだったようで、2次会で酔っ払い過ぎて南條さんに迷惑をかけてしまいます。
それもあったのか、彼は勇気を出して、彼女に結婚式のウェディングムービーを自分に作らせてほしいとお願いします。
ウジウジするのではなくて、勇気を出して彼女の幸せを願えるように自分でムービーを作らせて、と言えたのは、とても男らしかったと思います。
彼女への思いとそれがうまくいかなかった高校の頃の黒歴史を、逆にいい思い出に変えられる機会かもしれませんよね。
しかし話はまだここで終わりません!
ムービーの打ち合わせでカレを連れていく、といった日に、南條さんは一人で来て、なぜかハイテンションです。
そして三代君をカラオケに連れて行きます。
髪型も一気に変わっていて確実におかしいです。
どうしたのか、ケンカか?と三代君が心配して聞き出すと、「結婚、なくなった」という一瞬笑った南條さん。
その後、カレに好きな子ができたと、涙を浮かべてしまいます。
カラオケの室内でハウリングしているマイクの音だけが響いているという、今後の展開がとても気になる終わり方でした。
最後のコマの、何が黒歴史だ、こっからだ、という三代君のモノローグも、そうだ、頑張って!と応援したくなりました。
まさか1話目でここまで進むとは思っていなかったので、今後の展開が気になります!
彼女にとっては人生最悪の状態でしょうから、押し過ぎず、しかし自分の存在をアピールしていかないといけないですね。
彼が黒歴史の続きをどう展開していくのか、とても楽しみです!