Kiss(キス) 6 月号 月と指先の間、6話 感想
※ネタバレ注意です※
前回の川藤さんからの、アンは俺の女宣言!
に対して、何も言えずに固まってしまった黒月さん、日常生活に支障が出るほどショックだったのでしょうか。
そのまま会社のデスクでまだ固まっています。
そしてアン先生の仕事場では、資料で買ったものの整理が行われていました。
資料で必要とはいえ、写真で済ませるわけでなく、いろいろな物を実物で買うという事に驚きました。
これをどう処分するか、アシスタントさん達と盛り上がっているところからの、今回のジョルジュによる漫画家さんのお話は、税金対策についてでした。
会社員とは全く違う収入と税金についての考え方からしても、ジョルジュがこの不安定さに耐えられないならば漫画家はオススメできない、といっているのも分かる気がしました。
しかしフリーランスの仕事はどれも不安定であることは間違いなくて、人生を賭けることは変わらないと思うのです。
それでも漫画家には夢があると思いました。
逆に言えば夢しかないのかもしれません。
それがその後に続く、担当の央内さんの愚痴を聞いて、自宅に戻って作業するアン先生の「この作品は面白いと信じる事」で仕事が進んでいくことにつながっているような気がしました。
さて、場面は黒月さんに戻り、急に意識(?)を取り戻して、アン先生にまた会いに行きます。
アン先生が「プライベートに割り込んでこないで」「ほっといてください」というのに、黒月さんが返した言葉が「今幸せですか?」!! 言葉が足らなさすぎです!!
これでは、余計なお世話だ!と思われてしまいますよ、当然!
他に言いたい言葉、伝えたい言葉があるはずなのに!
黒月さんは不器用というか、言葉足らず過ぎて、もっとちゃんと伝えてほしいと、読んでいるこっちが心配になってしまいます。
そんな黒月さんからの質問に対して、アン先生は考えます。
漫画家になりたかった、そしてなれた。
しかし(または)だから、今が幸せかどうかと言われるとわからない、と。
自宅に帰ってからなので、黒月さんに答えているわけではないのです。
自分自身への答えの様です。
これは、夢を持ってフリーランスになった人で成功した人だからこその感想だ、とも思いました。
そしてまた、アン先生は原稿に向かいます。
仕事をしないとお金が入ってこないということは、手術のせいで2か月休んでしまった穴を埋めるために多少無理してでも仕事をしないといけない、ということなんですね。
しかし手術後すぐに仕事を復帰した影響が出てしまったのでしょうか、顔色が悪いと言われて行ったお手洗いで倒れこんでしまいました!!
「いつまで描き続けられるんだろう」「夢はいつまで見てればいいんだろう」という気持ちが、とても悲しく辛く感じてしまいました。
走り続けなければいけないという不安をかかえて、また倒れてしまったアン先生がとても心配です!
次回はどうなるのでしょうか!?とても気になります!