夏目友人帳、20巻 感想
※ネタバレ注意です※
待ってました!20巻!
アニメも5期が決まったということで、嬉しいですね。
そして根強い人気!素晴らしいですね!
今回の最大の見所は、個人的には小さくなっちゃった夏目です!
この巻の最初に収録されている「つきひぐい」。
つきひぐいというあやかしを助け、そのお礼に(はた迷惑な)若返らせられてしまった夏目。
記憶まで巻き戻り、ニャンコ先生をしらない状態。
それが不満で拗ねているニャンコ先生が可愛いんです。
偶然通りがかった田沼とタキに助けを求めるニャンコ先生も可愛いんです!
「そういうことを相談してもらえる関係ってだけで信用してもらえないか?」という田沼に、夏目のなんとも言えない表情が切ない!
その年頃の夏目は、人もあやかしも信じたいけど信じられない、一番しんどい頃で、田沼の家でも田沼とタキを信じて良いのかどうか、戸惑っています。
田沼とタキの話す、友人がいて、家族もいる高校生の自分が本当なら良い、と思いつつ、なかなか警戒心がとけない夏目。
一方で、夏目を戻すためにつきひぐいを探し回るニャンコ先生。
この時も、一度はいっそそのままにして友人帳を自分のものに・・・とか言い出すのですが、 夏目が”自分を知らない”という状況にイラっとして、結局はつきひぐいをちゃんと見つけ、術を解いてもらうことに成功し、夏目は高校生の夏目に戻りました。
今回はこの「つきひぐい」が私の中で一番のお気に入りです。
2話目の「ながれゆくは」
これは最初、怖い話になるのかな?とおもいきや、 思いのほか切ない系で驚きました。
勉強合宿に出かけた夏目。
その合宿所で大変な大雨におそわれてから、夏目にだけ「増幅する水」が見え、 合宿所の中にまで侵食してくる・・・というストーリー。
顔を水面に浸けたまま流れていく女性のあやかしのシーンは、ゾクリとしましたが、 実は夫のプレゼントだった簪を探していた山の神だった・・・というラストは切なかったです。
その次の「とおかんや」では、名取が登場しましたね!
人間とあやかしの勝負「とおかんや」
それに巻き込まれた人を助けるために名取を手伝う夏目。
名取登場回も、地味に楽しみです。
夏目も名取も不器用で、でもお互いが大切で少しずつ歩み寄る感じが良いのです。
これから先の夏目と名取の関係性の変化が楽しみですね。
そして最後の「いつかの庭」
これも綺麗なお話でした。
花壇作りを教わって、庭に花壇を作ろうとするものの、なぜか必ず荒らされている。
これはあやかしのしわざに違いない・・・と、張り込みをして、荒らしていたあやかしをつかまえ、 事情を聞いて結局そのあやかしを手伝うことに。
庭造りに一生懸命になる夏目、あやかしも積極的に助ける夏目。
なんだか強くなりましたね。
最後に、綺麗に花の咲いた庭が見られて良かったです。
夏目の成長がつぶさに感じられる、良い一冊でした。
次の巻も待ち遠しいです!