3月のライオン、12巻 感想
※ネタバレ注意です※
「3月のライオン」待望の最新刊です!
12巻は、前巻からの続きで桐山があかりのお相手をリストアップしているシーンから始まりました。
思い浮かんだ相手は、元担任の先生と野口先輩。
前回作ったパラメータ表(桐山メモ)を作っていきます。
場所は変わり、鹿児島での藤本雷堂棋竜と土橋九段の対局が行われます。
そこで桐山はあかり、ひなた、モモを同伴して、招待されていた藤本のもとにやって来ました。
無邪気にプールで遊ぶモモとひなたを、桐山は微笑ましく見守っています。
ここのところ色々大変だった3姉妹をリフレッシュさせたくて連れてきたのでした。
しかし可愛すぎるひなたの姿に赤面!
桐山はひなたを随分意識していますが、ひなたは全く気付いていない様子ですね。
その後も、砂蒸し風呂をあかり、ひなた、桐山でチャレンジした時も、汗だくて砂だらけになって 「男子と一緒じゃ恥ずかしくてできないね」と、桐山を男を見ていない発言をしてしまう、天然なひなたです。
対局が始まり、藤本と土橋の攻防が始まりました。
桐山は解説を任されていて、あかりとひなたは、そこで初めて仕事をしている桐山の姿を見ます。
対局の結果は藤本の投了で、土橋が棋竜の座を手に入れることに。
そしてまたシーンは変わり、三日月堂ではおじいちゃんが復帰し、例により夏祭りの屋台の出し物を考えていました。
ひなたのアイデアで次々とメニューが決まり、準備に忙しくなります。
一方、桐山は滑川との対局です。
爬虫類のような不気味な雰囲気の滑川は、スミスや横溝など他の棋士たちからも敬遠されている相手。
しかし桐山は、持ち前の若さのある勢いと冷静な判断力で滑川を追い込み、見事勝利を手にするのでした。
この滑川のシーンがホラー漫画を読んでいるかのように怖いコワイ・・・。
その後、対局後にみんなでビールを飲みに行こうと盛り上がっているところに、滑川が誘われてないのに黒いタクシーで待ち伏せていたシーンには笑いました!
この人、本当いいキャラです!
夏まつりは、桐山だけでなく先生と野口先輩、ひなたの親友つぐみもお手伝いに参加し、モモの遊び相手に二海堂もやってきます。
屋台は大盛況、そこへ二海堂に誘われてやって来た島田八段も合流。
ここで印象的なシーンが・・・。
急なゲリラ雨で、白玉をかばおうとして転びそうになった、あかりを先生と島田が同時に支えます。
島田の表情から、これはこの後なにかロマンスが起きそうな雰囲気ですよ!
その後、皆であかりの作ったカレーを食べて、楽しい夏祭りを締めくくっています。
この12巻は、対局パートと、3姉妹の日常パートで分かれている感じでした。
冒頭からいきなりのぶっ飛んだ桐山節には笑いました!
いや、あかりも自分の相手くらい自分で選ぶだろうと誰もがツッコミたくなりますが、安定の桐山。
本人は至って真面目で真剣なのです。
ラストの島田のなにか言いたそうな表情も気になります。
あかりのお相手候補に上がってくるのか!?!
番外編の、二海堂の愛犬エリザベスのお話も微笑ましくて可愛かったです。
13巻も非常に楽しみで、待ち遠しいです!