コレットは死ぬことにした、5巻 感想
※ネタバレ注意です※
自分が抱えるコレットへの気持ちについて悩むハデスの元に、酒神・ディオニュソスが現れました。
地上を放浪するディオは、このとき風邪っぴき。
自分の意思で冥府に来たのではなく、井戸に寄りかかり くしゃみをしていたら、事故で落ちてしまったのです。
それを見ていたコレットは大慌てで追いかけました。
天界へは行きたくないとワガママを言うディオのために、コレットは冥府だったら往診に来ると言いますが、ディオは暗い冥府にいたら「頭がおかしくなる・・・っ」なんて拒否します。
しかし、そのまま眠ってしまったディオ。
冥府のことを悪く言われるのは嫌だと感じたコレットは、ディオに冥府を好きになってもらい、ここで看病をしたいとハデスに提案しました。
もう一度 家来を侮辱したら許さない、という優しい条件付きで、ハデスは認めてくれます。
目覚めたディオは冥府にいると思うと気が滅入っていました。
そんなディオに、コレットはガイコツが作った豪華な料理を出します。
変なガイコツが喋っていると嫌がっていましたが、料理男子のディオは美味しいご馳走で気分が上がり、冥府は暗いだけの国じゃないと分かってくれたのです。
看病中のディオは、ヒマだとワガママを言ってコレットを困らせます。
なぞなぞだと言って難しい問題を出すディオに付きあいきれないコレット。
ハデスと2人だけになると、ディオは「ハデス様ってコレットに惚れてんですか?」と尋ねます。
興味本位で聞いたというよりも、ハデスを心配しているように感じました。
人間に入れ込むことのツラさを知っているディオは、答えがない なぞなぞを出して自分のことを覚えていてほしかったのです。
人間のことが大好きで寂しがりの神さまのために、コレットはしりとりに付きあってあげます。
そんな2人の会話を聞いていたハデスは、再びコレットへの気持ちについて悩んでしまうのでした――――
とても可愛らしいディオの看病中、コレットの義兄、一番上のイタンが会いに来てくれます。
偶然とはいえ彼のおかげで、ディオの大切な人から ディオへの伝言を受け取れたのです。
イタンはしばらくコレットの村で仕事を手伝ってくれることになり、イタンに憧れたセラが往診の中でたくさんのことを学んでいきます。
そしてポーラも、アドナさんというおばあさんのことで悩むコレットに喝を入れてくれました。
コレットの弟子の2人が成長していくこと、さらにコレットとアドナさんの縁、コレットと村の縁に、ホロリとするお話があります。
他にも、コレットとハデスが元気になったディオ主催の宴会に行くお話がありました。
おめかしした可愛いコレットが眠ってしまうと、ハデスは「コレット、お前が好きだ」と独り言を・・・!
ついにハデスがコレットへの気持ちに気付き、すごくキュンとするラストでした!!!
続きがどうなっていくのか とても気になります。6巻が楽しみです!