Kiss(キス) 1 月号 長閑の庭、23話 感想
※ネタバレ注意です※
前回、榊教授から「大事な教え子だ」宣言が出て、元子の恋は 完全に終わったのだと思いましたが、今回は さらに、田中さんと樹里ちゃんも いつの間にか巻き込まれて、それぞれの気持ちが みんな一方通行のように見えて、とても切なくなりました・・・。
教授のドイツ文学ゼミの懇親会で、元子は 樹里ちゃんに、教授に振られたことを話したり、また 教授は田中さんに 元子に教え子宣言をしたことを話したりと、4人が お互いの気持ちを推し量りながら話しているところが、とても興味深かったです。
まず、樹里ちゃんは、田中さんが好きなのは 元子だということに気付いてしまいましたし、これで また仲が悪くなるのでは・・・という考えが一瞬よぎりました。
しかし、その後 酔っぱらいのOBの騒動があったおかげで、元子の恋の相手が教授だと 樹里ちゃんが知ることができたわけで、仲は悪くならずに済みましたね。
ただ、この状況では、樹里ちゃんは かなり複雑だろうと思います・・・。
元子は ずっと教授が好きだという事を、樹里ちゃんに ぼかしていましたから、やっと話せた!と思いましたが、フラれた後に話すなんて 今さらじゃないかな・・・とも思いました。
一方 田中さんは、教授に 元子と何があったのかを聞き出しましたが、教授が「優秀な学生に ふさわしい道を示した」と言ったことに対して、「正しいことをしたわけじゃない」「自分の安全な方へ逃げただけですよ」と、結果的に 教授にキツイことを言ったことに、とても驚いてしまいました。
きっと、教授は もう元子を遠くから見ているだけで幸せだ、と思うくらいで済ませるつもりだったんだと思いましたが、この田中さんからのアドバイスで どうするのか、また気になってしまいます。
そして 今回の最後で、樹里ちゃんから「自分が幸せになれる方を選べばいい」と言われた元子が、教授をお茶に誘って「それで最後にします」と話し――――
元子の思う 自分の幸せは「教授が これ以上 困らない」という事なんだと思うと、元子は やはり教授の方を優先してしまうんですね。
そして、彼女の これで終わらせるという強い意思が伝わってきて、その分 とても切なくなりました・・・。
次回は きっと、このお返事を教授からいただく、ということになるんですね。
答えによって、今後ふたりの関係が どうなるのかが決まるのだと思うと、早く続きが読みたくて仕方ないです!