Cocohana(ココハナ) 9 月号 Papa told me ~ Long Cruising ~ :Cocohana ver. 60話 感想
※ネタバレ注意です※
今回は うさみんの作った、夏休みが終わっても まだ夏休みが続くクルーズ船!を舞台にしていたお話。
余っていた部屋の一角に 急ごしらえしたものだったとしても、その考えが子供たちに寄り添っている気がして、うさみんのアイディアの良さに感激しました!!!
このクルーズ船、という名の お部屋ですが、最初は うさみんの「楽しい夏休みが ずっと続けばいいのに!」という気持ちから作ったんだろうな、うさみんは子供だな、なんて微笑ましく思ったのですが、それだけでは なかったんですね。
「夏休みが終わらないでほしい」と思う子供たちの中には、「まだまだ遊んでいたい」という考えもあれば、「新学期が始まることで また辛い日々が戻ってくる」と考える子もいる・・・。
学校が始まることを望んでいない子供たちにも、いろいろな事情があるということに、初めて思い当たった気がしました。
時計屋さんの家の娘である 中学生の牧子さん、彼女も学校が始まってほしくない、と考えていて――――
それを表に出せないからこそ 周りには心配もされず、一人で この気持ちを抱え込んでいる姿に、こういう子こそ心配だな・・・と思いました。
元気な弟くんが うさみんのところに行っていたので迎えに来たわけですが、彼女の表情に うさみんは いち早く気付いてくれていて、うさみんの勘の良さや 優しさが分かったような気がします!
普段なら もう読まないだろう絵本を手に取ってみて、その絵本の中に入ったような夢を見ている牧子さんが、本当の彼女なのかもしれませんね。
必要とされなくなるまで このクルーズ船はあるんだよ、言ってあげられる優しさ、「学校に行きたくない」という気持ちを そっと救い上げて、「自分の半分は この船にいる」という考えをくれた、うさみんの素敵さ!
さすが小説家ですね!!!
今回は知世に「歩く夏休み」と言われていましたが、うさみんという男は それだけじゃないと思いました!
優しい素敵なお話でしたね、次回は どんなストーリーになるのか とても楽しみです!