木陰くんは魔女。、3巻 感想
※ネタバレ注意です※
夢子を助けるため、悪魔とのオルギアを決意した木陰くん・・・。
止めに間に合ってよかったですね、夢子!いざという時の行動力は感心してしまいます!
しかし、悪魔の罠にかかった時は笑っちゃいました ^_^
カワイイものには、そう簡単に抗えませんね(笑)
しかし、ここで夢子が自分の記録を見ることになったのは、悪魔も計算違いだったことでしょう。
なぜ自分が死んでしまったのか理由を知った夢子ですが、そのことよりも木陰くんと付き合っていたことに驚き、2回も木陰くんに恋していたことに喜んでいて、夢子のタフさを改めて感じます(笑)
悪魔のせいで死んでしまったのに、そこは別に気にならないんでしょうかね ^_^;
それより今再び結ばれたいという気持ちが強い夢子。
悪魔の矢で撃たれた衝撃で記憶が消えてしまったにも関わらず、もう一度木陰くんに恋したこと、これは夢子の言うとおり運命と言っていいと思います!
でも木陰くんが、夢子が死んでしまったのは自分のせいだと思ってしまうのは、無理もないことかもしれません・・・。
どうか他の誰かと素敵な恋を――――、そんな思いでいたと分かってから読み返すと、すごく切ないです T_T。
そんなことは関係ないと言う悪魔は勝手なようですが、結果的にはわりと扱いやすい人でしたね?(笑)
木陰くんとオルギアできた、と記憶を変えられた悪魔は約束通り情報をくれて、けっこういい人だな、と(笑)
それにしても、木陰くんのこと普通に好きなんじゃないかなぁと思うんですけどね、この悪魔・・・ ^_^;
夢子の魂を元の肉体に戻すことは不可能、だから別の容れ物へ。
こう聞くとなかなか衝撃で、木陰くんとは悲恋で終わってしまう感じもするものですが、容れ物というのが“人形”ですから、おとぎ話っぽい!と思いました。
まるで生きているかのような人形を作る人形師の元へ行ってからの夢子は、ものすごい成長を感じますね。
掃除が楽しいなんて!素晴らしい!そう思えることが羨ましくて、夢子の成長に嫉妬です(笑)
人形師もワケありでしたが、夢子と木陰くんのおかげで、少しだけでもいい方向に向かっていく予感がしてましたね。
恋愛感情が完全になくなることなんて、ないのかもしれません。
夢子から告白し、それに応えずにはいられなかった木陰くん。
ラブラブだったり、ケンカしたり、仲直りしたり、普通のカップルですね!*^_^*
無事に作ってもらった体に夢子の精神は入り、全てがよかったよかった!ではありますが、あくまでこれは夢物語。
死んだ人間が生き長らえるなんてあり得ません。
だからこそ、命というものがどれだけ大事なものか、ロマンチックなストーリーの中で教えてもらった気がするのです。
夢子がお母さんに伝えた言葉、お母さんが夢子に伝えた言葉、いろいろと考えるところがありました。
愛する人と思いが通じ合い、キスで目覚めるお姫様。
相手は魔女の王子様でしたが、本当にロマンチックなラストだったと思います!
最後の番外編がまたいいですね!木陰くんの制服姿!!!*≧▽≦*
夢子が目を大きくしたことは、何回見てもクスっときてしまいます(笑)
その後の日常の楽しくカワイイお話でした。