Kiss(キス) 6 月号 銀盤騎士、43話 感想
※ネタバレ注意です※
とうとう心に千登勢の心臓病のことが知られてしまったと、盛山が千登勢に知らせるところからスタートです。
盛山が千登勢に手術を勧めますが、千登勢は手術の経過が長引いてオリンピックに一緒に居られない場合の心のダメージを考えています。
しかし、手術自体をすることも彼女の気持ちの中の選択肢に増えたのではないでしょうか。
そして盛山の方から手術したら?と言うあたり、彼女の中にも心臓病を持っている人に対して何かあるんでしょうか。
一方、心の元には本田コーチがやってきます。
「注目されて気持ちいと思ったことがあるか?」という問うコーチ。
今まで心には自分を見てほしいという気持ちが足りていなかったとコーチは言うんです。
確かに! いつも他のことを考えながら滑れたりするのも、見てほしいという気持ちが少ないからだったんですね。
そして心が自分から、信頼される人間になる事と一流のスケーターになる事は同義ですか?とコーチに質問したあたりから、顔つきが変わったような気がしました。
自分自身を信じられない人間が信頼されるワケはないですし、自分自身を信じられれば、自分を視てほしい人にその気持ちを届くように演技ができるから、一流のスケーターになれる!ということですね!
そして心はやっと、誰に見てほしいのか本当に気づいたのではないでしょうか。
心臓の件を知らされていなかったことから千登勢から信頼されてない!と思ったこの日に、コーチが心のところに話をしにきてくれて本当に良かったです。
ショックだったことを前向きな気持ちに変えて、さらにしっかりすることができたのはコーチのおかげですよ!!
さて次の日、風太のネガティブな嫌がらせ、に見せないような朝の会話にも、心は全く動じません。
千登勢がこんなに大きかったっけ?と思ったことからも、昨日の夜の精神面の急成長は間違いないですね。
むしろ、風太はネガティブキャンペーンに効き目があったと思っていそうなので、それが心の演技に影響していなかったら、逆に風太の方に影響が出そうな気がしますね。
一方大牙ですが、気合が入り過ぎて、練習でも固くなってガッチガチになっていました。
ショート1位でフリーに望む、ということが初めての経験である上に、まりあとの恋愛までかかっていて、それは緊張するなという方が無理なのではないでしょうか?
しかしここでコーチが「守ったら負けだ、攻めろ」と言ってくれたことは大きいと思います。
まりあが見たいのは大牙の頑張っている姿ですもんね。もちろん優勝もしてもらいたいでしょうが。
結果的に前半でいくつか失敗してしまいましたが、その後に攻める気持ちを作れて、かなりリカバリーできました。
頑張った!本当によく頑張った!前向きに演技して、失敗しても切り込んでいく男らしさを感じました。
彼の気持ちに、心達のお父さんの気持ちがちょっと動いたように見えたのも嬉しかったです。
次回は大河の点数が出るところからになりますね。
そして心の演技がどうなるのか、とても気になります!