ぼくは地球と歌う 「ぼく地球」次世代編II、1巻 感想
※ネタバレ注意です※
第3シリーズ目になりましたね。
不思議な両親を持つ主人公の蓮(れん)、と妹の地球子(ちまこ)は前シリーズより少し大きくなってスタートします。
蓮は両親の前世であるモクレンとシオンを見る事ができなくなる代わりに、サーチェス(サイコメトラー)の力がますます強くなっていました。
小学6年生になった蓮はだんだんと幼馴染みであり、同居人の日路子(カチコ)を異性として意識し始めていますが、思春期の日路子の目には蓮ではなく、蓮の親友のカプつんに向けられているのだそうです(蓮視点)。
場面は変わり、第1シリーズでの主人公(蓮の両親)と共に行動をしていた仲間も成長した姿で登場します。
定期的に仲間で集まり、近状報告をしたりしているようで、第1シリーズからのファンとしてはとても見応えがあり、嬉しい場面ですよね。
今回もいつもと変わらず集まった仲間達なのですが、自分達が出会った頃に見ていた夢をまた最近よく見る、と言うのです。
その夢とは前世の記憶。
しかも決まって同じ夢だそうで、仲間達が同じ夢を見ているとのこと。
内容は、美しく特別な存在だったモクレンに「パスワードを教えて」と迫られるそうです。
パスワードとは、前世の仲間達が1人1つ持っているもので、全てを揃えると月にある機械を操作してー、というモノですが、今更何故?と戸惑う仲間達。
しかも気になるのは、夢の中でモクレンは「パスワード」と言うのですが、モクレンは言葉に固執していたので「パスワード」とは言わず、「キーワード」と前世では言っていました。
そこに仲間達も不思議がっている様で、モクレンの現世である蓮の母も驚いている様子。
実はその前日に蓮の父である輪(りん)の夢にも、モクレンが現れます。
しかし、輪の前世はモクレンの夫であるシオン、モクレンの違和感に気付きました。
するとモクレンは居なくなり、とても美しいショートカットの少女?が「東京タワーをよこせ」と言いながら現れます。
輪の夢はそこで終わりましたが、ここからその少女のイタズラ?が夢以外でも始まるのです。
仲間で集まった後日、男だけに招集がかかり、仲間内の男だけが居酒屋に集合。
たわいのない会話をしてから、夢の話をまたし始めました。
あの夢のモクレンは偽者で、輪が化けてからかって居るのではないか?どうなんだ?と輪に正面から問い詰めます。
その時、携帯が鳴るのですが、電話の向こうはなんと輪。
蓮と日路子の喧嘩が収まらないから向かうのに手間取っている、と。
全員の視線が目の前の輪に集中します。
そこには確かに輪が居ます。
輪は少しニヤッとしている様な顔つき・・・、そして2巻に続きます。
なんとも気になる展開です、2巻が待ち遠しいですね。
大好きなシリーズなので、また最後まで追いかけたいです。