Betsucomi(ベツコミ) 5 月号 クイーンズ・クオリティ、10話 感想
※ネタバレ注意です※
心間から帰ってきた文と玖太郎はそれぞれにタカヤから問診を受けました。
文は代償として、母親が亡くなったときの記憶の断片が蘇り、悲しくてならないのを気をはって頑張ります。
玖太郎は精神の傷みが身体に影響し、臥せってしまいます。
タカヤは2人が出会った白のクイーンについての情報を整理し、今後の対策を立てるのでした。
先代は文を誘って鶏だしの美味しいおかゆを作り、文は玖太郎にそれを持っていきます。
すっかり弱って甘えん坊になってしまった玖太郎に食べさせているうちに、気をはっていることができなくなり、悲しい母親の死の場面を思い出して涙が止まりません。
「泣くような弱虫はクイーンにはなれない。みんながっかりしていなくなって、またひとりぼっちになってしまう。」という文に
「そんなことない。いなくならないよ。一緒にいるから俺が、ずっと。」と慰める玖太郎でした。
何かすごく重大なことが起こったときって、すぐには心が追い付かずに、ぼうっとしてしまうことありますよね。
泣いたり叫んだりしてもいいのに、それができずにやたらと仕事や勉強に頑張ったりして・・・。
今回の文はそんな感じです。
休む間もなく、掃除したりおかゆ作ったりして、何かに追いかけられているように体を動かしているのです。
それが、玖太郎におかゆを食べさせて、ホッとした瞬間に涙の縁が決壊してしまいました。
子どもの頃にお母さんが血まみれで亡くなって、ひとりぼっちになってしまった時のことを心に思い浮かべるのを自分に許したのでした。
文は「泣き虫はクイーンになれない。」なんて言っていたけれど、涙を流すことって心の浄化になりますよね。
悲しいときは泣いた方が早く元に戻れる、早く強くなれる、泣き虫は弱虫じゃないですものね。
でも、泣いてる文を見てしまった玖太郎はちょっと危険な雰囲気になってしまいました。
「キスしたくてたまらない。キスしたらふゆちゃんかどうかすぐわかるのに。」と今にもキスしてしまいそうです。
でもね、文のことを好きになってはいけないのではなかったかしら?
大丈夫なの、キスしてしまっても・・・。
来月は、キスしちゃうの?玖太郎くん!
まだ、クイーンへの道半ばだよ、文ちゃん。