そこをなんとか、11巻 感想
※ネタバレ注意です※
元キャバ嬢の女性弁護士が四苦八苦しながら成長していく弁護士漫画のこちらですが、最新刊である11巻では主人公の先輩弁護士に思いを寄せている女性弁護士が主役です。
プライドが邪魔をして、素直に自分の好意を相手に伝えることができないもどかしさに悩んでいる姿など、恋をした事のある方であれば経験のあるだろう事がたくさん描かれていました。
そんな彼女は実は弁護士の中でもエリートなので、一般の相談、例えば離婚の案件やご近所トラブルなどの相談は普段応じることはないのですが、ひょんな事からある女性の個人的なトラブルの相談に乗る事となります。
その相談内容とは、婚約破棄とそれに伴う慰謝料の請求です。
実は、相談してきた女性は勤務先で人気のあるイケメン男性と婚約していたのですが、相手の性格についていけないと思い、これを破棄し、慰謝料の請求をしようと言うのです。
率直に言って、周囲の女性のブーイングを買うか、あるいはイケメン男性が周囲の女性たちの遠慮のない噂話の餌食にされる結末が待ち構えていそうな展開ではないでしょうか。
恋に悩む女性弁護士への相談としては、何だかキャッチーなテーマだなあと思いつつ読み進めたのですが、女性の相談内容は全て根拠がないのです。
何だか相談してきた女性の妄想なのか、この女性は実はサイコな女性なのか・・・と若干のサスペンス風の雰囲気をまといながらストーリーは展開していくのですが、
実は堅実な証拠集めの結果、男性の異常さの伴う実体が明らかとなり、女性弁護士はその役割をきちんと果たす事ができ、一件落着です。
いい感じに終わるのが一番ですね。
さて、実は女性弁護士、11巻の冒頭で主人公の先輩弁護士を食事に誘ったのですが、この巻の終わりでそのレストランのシェフと電撃結婚しています。
びっくりな展開でしたね!
でも恋に不器用な感じがしていたので、いきなり結婚となってもおかしくはないかなあ、とも思います。
目が離せない展開で楽しめました。12巻も待ってます!