ぴんとこな、16巻 感想
※ネタバレ注意※
あやめは、恭之助のスクラップ記事を作成しながら、恭之助との一夜について回想します。
そこに恭之助の母親から、恭之助と一線を越えたことを指摘され、困るあやめですが
大学を機に、河村家を出ると母親に伝えました。
母親は、あやめを嫁として迎える事に異論はないが、あやめの父親が行方不明と言う状況では、河村家のご贔屓さんを納得させることができないため、あやめに父親探しを提案するのです。
一方膝の怪我を押して、世左衛門の代わりに恭之助と舞台に上がることになった一弥は、恵理左衛門の元に稽古に上がります。
その厳しさと言ったら、孫の恵太郎や他のお弟子さんが 「ぼく代役にならなくて良かった」 と言うくらい、大変なものでした。
一弥は、クタクタになりながらも稽古を楽しいと満足気な笑みを浮かべます。
電車の中で妊婦に気付いた一弥は席を譲ろうとして、その妊婦、轟屋のお嬢様・優奈と再会します。
優奈と公園に行き、一弥は過去の優奈に対する態度が悪かったと、自身の非を認め謝罪しました。
優奈もまた、一弥にこだわり執着していたのは、父親に認められたいという思いと、自分にない全てを持っている一弥が羨ましかったと伝え、和解できたのです。
一方で優奈と一弥の会話を聞いていた田辺は優奈に捨てられると誤解したまま、 河村一門に認められるために、恭之助が邪魔だと考えます。
舞台・連獅子の初日に世左衛門の代わりに親獅子の精を演じることになっていた一弥ですが、
直前になり世左衛門の代役はできないと恭之助に伝え、2人で最高の舞台を作りあげました。
ぴんとこなの最終巻は、涙なくしては読み進めることができませんでした。
ハッピーエンドで終わりますが、まだまだ恭之助と一弥のその後が知りたいと思わせてくれる内容です!