Nemuki+(ネムキプラス) 2016年 1 月号 ホーンテッド・キャンパス、8話 鏡の中の 感想
※ネタバレ注意です※
年明け早々、2年生の新藤君から、自分が鏡に映らなくなってしまったという相談を受けたオカ研の面々が、新藤君のおうちで鏡を確認しているところから、今回はスタートです。
新藤君のぐにゃりとした鏡は異様な感じがして、アート作品だとしても、これはあんまり良くないものに感じますね。
きっとこの鏡のせいで新藤君は鏡に映らなくなってしまったんだろうと、誰もが思いそうですが、どうやら鏡が問題なのではないみたいです。
鏡を手に入れてから時間がたってから発症?したからだそうで。
確かに、この鏡にだけ映らなくなってしまう、ということだったらこの鏡の問題のような気がしますが、どの鏡でも映らない、そして他の人からも同様に見えなくなっている、というのがオカルトっぽい事件ですよね。
さて、件の鏡は、それ自体が原因ということではなかったみたいですが、やはり持っていると良くない鏡のようなので、オカルト研究会の部室に持って帰ってきます。
しかしこの鏡に当てられて、なんと部長がおかしくなってしまいます。
やっぱり力のある鏡だったんですね。
呪いがかかってしまったみたいに、部長はしゃがみこんで何かブツブツいいだしてしまいます。
霊感がない部長がこんなになってしまうなんて、やっぱり悪い鏡だったんですね。
部長に関しては、泉水君が1人で対処するからと、一緒にいた八神君を帰してしまいます。
ですのでこの後、ふたりに何があったのか、泉水君が何をしたのかは分からず終いでしたが、次の日には部長は何もなかったようにケロっとしていました。本当によかったです。
しかしこれで、新藤君の持っていた鏡がやはり良くなかったことの証明になってしまいましたね。
さて、部長は鏡にあてられたせいで、今回の事件の真相がわかったようで、新藤君に電話をかけます。
そして、新藤君の中にはとても悲しい過去があり、その記憶を自身で封じ込めていたこと、そして鏡の中の自分が父親に似てきたことが、今回の事件のパーツだったことがわかります。
そしてそこに家族思いの友人と、家族に対して深い思いのある呪いの鏡が一緒になった結果、新藤君が鏡に映らなくなるという現象を起こしてしまったようなんです。
半分は新藤君自身の問題だったのかもしれません。
潜在意識の中で否定しているものが目の前に出てきて、それに反発して見たくないと思った意識に、鏡が恐ろしい力を足してくれてしまったのではないでしょうか。
新藤君自身が自分で父親のことを思い出して、前に進んだら鏡に映るようになったということが、彼がこの記憶の事件を乗り越えたということなんだと思うと、オカルト問題だけが解決するよりもさらに良かったと思いました!
そして、部長の謎な部分が少し分かったような感じもあって、今回も面白かったです。
自分の小さい頃の悲惨な記憶を、忘れてしまいたいと鍵をかけてしまうのはわかる気がします。
新藤君みたいな場合は、生きる為に必要ですが、それほどじゃなくても記憶を押し込めてしまうことはありますもんね。
しかしそれを自在にできるという部長は、霊感がなくても結構スゴイような気がしました!
今回はこよみちゃんは出てきませんでしたが、事件が解決してよかったですね。
次回はどんな事件が舞い込むのでしょうか? とても楽しみです!