KATANA、14巻 波蘭之刀 感想
※ネタバレ注意です※
成川 滉(あきら)は祖父の滉山とともに、 ポーランドにある日本刀を視察するため、数人の刀匠、金細工師と一緒にポーランドに来ています。
なぜ、滉がポーランドに来ているかというと、本当は祖父の滉山に話があったのですが、滉の父である滉順が 「長時間のフライトに耐えれる訳がない」 「血圧も高いし」 と滉山のポーランド行きを反対します。
滉山と滉順が親子喧嘩をしていると、 滉順の妻・玲子が 「心配ならあなたが自費でついていけば?」 と仲裁にはいり、滉山と滉順のポーランド行きが決定しました。
ポーランドに行く一週間前、作業場で 滉順がぎっくり腰になったため、滉山の提案で滉がポーランドに行く事になります。
実は滉順のぎっくり腰には秘密があり、 刀の魂魄である虎菊・小狛が、 「滉順はマイナス思考ゆえに事件を起こす可能性があるため、替わりに素直な滉坊ちゃんに付き添ってもらいたい」 という一念から、小狛が滉順の腰にドロップキックをしたため、ぎっくり腰になったという訳です。
ポーランドに到着した一行は、電車でトルンに向い、市内を散策していると、滉の背後にポーランドのサーベルの魂魄が現れ、 「ジェラートを楽しんでいる、観光客にしか見えないのに、炭と鉄の匂いがする。東洋の剣・・・日本刀のマイスターか」と1人で推理しています。
滉が 「よくおわかりで。」 と返事をすると、サーベルは 「貴様!私の姿が見えるのか」 と驚愕しますが、滉はそれには答えず次の目的地に移動します。
続いて一行は、トルン東洋美術館で開催している『TSUBA展』を視察します。
日本刀の作成方法実演のため、滉以外は鍔細工、研ぎ実演、刀の鞘の作成など それぞれの仕事をこなしていきます。
それを間近で見ている滉にも、日本刀を作る職人の技術の奥深さ、正確さに感銘を受けます。
夕方にトルン市庁舎で歓迎のレセプションとして、貴重なポーランドのサーベルを見せてもらっていると、昼間に滉が遭遇したサーベルの魂魄が現れ、滉を無理やり連れ出しました。
中庭で滉にサーベルを突きつけ、日本刀に出てこいと叫びます。
滉を傷付けられると思った日本刀の魂魄達は、サーベルと一戦交えます。
サーベルが 「なぜ待ち焦がれていた日本刀職人が来ているのに、自ら会いに行かないのか」 と問いました。
日本刀達は 「自分達にも考えがあっての事。手出しは不要」 と言い残し、ポーランドの夜の街に消えて行きました。
今回のKATANAもとても楽しかったです。
ポーランドにいる日本刀や美術品の気持ち、海外から見た日本の技術など、滉が少し大人になったような気がします。
また成川家の魂魄達は、滉→滉山→滉順の優先度なんだと笑いました。
滉順さん頑張れ!