ちはやふる、29巻 感想
※ネタバレ注意です※
ちはやふる２９巻では千早の高校が全国大会に出場できるのか？ということの後編になっています。
２８巻ですでにドキドキさせられる展開で２９巻が発売されるのをとても楽しみにしていました。
個人戦は一人で戦いますが、団体戦は周りの人とのちょっとした掛け合いがとても面白くて、熱いなと思いました。
今までかるたから離れていた千早ちゃんが同じくかるたから離れている太一の代わりまでしていて、不器用な千早ちゃんの奮闘が感動的です。
思わず目頭を熱くしてしまいました。
試合を重ねていくごとに瑞沢高校のみんながチームワークを高めていくところや、個人それぞれが背負っているものが見えてくる展開には本当に感動させられます。
実は太一も周防さんと個人的に猛特訓しているということを今回初めて知りました。
かるたが嫌になってやめてしまったのではなかったことが分かってとても安心しました。
これならきっと全国大会までに戻ってきてくれるんじゃないかなと思います。
これは次の巻が楽しみになる要素になること間違いなしです！
瑞沢が頑張っているのはもちろんですが、今回は２９巻の表紙がヒョロくんになっていることからも分かるようにヒョロくんの今までの頑張りがたくさん書かれています。
漫画内ではB級のヒョロくんは強くないのに・・・みたいなキャラでしたが、実はとても後輩思いで自分が出ない大会にも引率していて自分が強くなることだけじゃなく、同じようにかるたを楽しんでくれる仲間を大事にしているところは心を動かされます。
いままでヒョロくんに注目したことなんてなかったし、昔からちょっと嫌な奴だなと思っていましたが見直してしまいました。
瑞沢を応援して読み進めていましたが、この時ばかりは北央高校を応援してしまう自分がいました。
２校出場できるうちの１つは北央高校に決まりましたが、もう１つは勝ち数が並んでしまいます。
主将、副将、３将の勝ち数が同じで４将の机君が２勝できていたので、瑞沢高校が全国大会に出場が決まりました。
本当にギリギリでの出場でしたが、この展開は作者の末次先生が心を込めて書いてくれた結果だと思います。
個人的に笑ってしまったのは４コマ漫画の福井県予選の場面です。
細部にわたってここまでこだわっているので見ごたえありで、次がとても楽しみでした。
