Cocohana(ココハナ) 11 月号 はじめてのひと、2話 感想
※ネタバレ注意です※
今回のヒロインはOLの香菜さんです。
鳥野くんという彼氏と付き合い始めて2年、今でも香菜さんは鳥野くんに夢中です。
一緒にいて幸せな2年を過ごしてきましたが、変わらない日常に少し考えている様子です。
同僚からも煽られて、香菜さんは少し焦ったみたいです。
というか、年頃のこともあるかもしれませんが、他の子の彼氏との付き合い方に、羨ましさを感じたりするのは分かる気がします。
今すぐ結婚したい、なんて直接的な要望ももちろんあるでしょうが、ちょっとしたことを一緒に感じて、笑いたいんだと思うのも、しばらく付き合って慣れてしまったカップルには有りがちかもしれませんね。
香菜さんは、もちろん今の生活で大きな不満があるわけではなく、今でも鳥野くんが大好きですが、一方で彼が自分を好きでいてくれているのか、不安を隠し持っていたようです。
自分が好きだからいいんだ、なんて思うようにしていますが、その不安は意外と大きくなりやすいですよ!
夕飯の後、コーヒーを飲みながらの雑談で、カモメはどれくらい飛ぶのか、とか話していた後、鳥野くんがひとりで恐竜展に行ったことを知ります。
一緒に行きたいと口に出せない香菜さんは、なんとなく鳥野くんとの間にスキマを感じます。
そこで、急に、我儘を言ってみます!
昼間に同僚が話していた、熱海に今すぐ行きたいと言うのです。
すると以外にも軽くオッケーが!
香菜さん大喜びです。
旅行で舞い上がる香菜さんの気持ち、よく分かります。
一緒に旅行どころか、外出だって少なかっただろうとを考えると、香菜さんの勇気ある行動は素晴らしい!
よく鳥野くんが行くと言ってくれたな、とも思いましたが、意外と彼女のことを理解している気もしました。
しかし朝起きると、彼が横にいません。
しばらく待っていても帰ってこない。
もしや倒れてる!?と心配したところに、彼は散歩から戻ってきました。
彼の、散歩が楽しかった、海がすごくよかったという言葉に、香菜さんは彼との隙間をしっかり感じました。
一緒にいて一緒にいない、と。
同じものをみて一緒に笑いたかったのに、と香菜さんは悲しくなり、怒って帰ってしまいます。
楽しそうにいろいろ話す彼が好きだった筈なのに、今は一緒にそれを見たいと思うようになっていたんですね。
でも彼はそれを理解してくれていない。
一人で自分の部屋に帰ってきた香菜さんの孤独な気持ちを思うと、本当に悲しいです。
でも、決して一人じゃなくて、ちゃんと鳥野君が香菜さんを見ていたことが分かります。
鳥野君は散歩の途中で、香菜さんの自宅にハガキを送っていたのです。
ハガキには、寝ている香菜さんをゆっくりさせてあげたいという優しい気持ちと、夕飯後の雑談の時の質問の答えが書かれていました。
ちゃんと香菜さんの話も聞いて、香菜さんのことを考えていたんですね、鳥野君は。
ただ少し、表に出さないだけかもしれません。
でも男の人はこういうところが多いものでもありますから。
デコイに恋したアホウドリじゃなくてよかったですね、香菜さん。
次回はどんなお話なのか、どんな人たちがでてくるのか、とっても楽しみです!