HIGH SCORE、14巻 感想
※ネタバレ注意です※
りぼん連載なのにりぼん連載らしからぬ黒ネタ三昧、そして気付けば連載当時はちょっと先輩だった赤ずきんチャチャは「復活!新シリーズ連載です!」なんて言われてしまうリボンの長老作品(もちろん全部良い意味の褒め言葉)HIGH SCOREが久々の新刊です。
もうこの作品ほどにキャラクターの風呂敷を広げてしまうと、サブキャラクターにおいては1巻の間に出番があるのか、というぐらい枠の奪い合いになりますね。
そんな中で、この14巻で私の中に新しい風を吹かせてくれたのが、かおりちゃんのお父君、立花章吾画伯。
泉水くんの憧れの人という事で意外と偶像的に(もちろん実在しますが、割と内面に触れる描写は少なかった印象です)ちょこちょこ出てくるだけだった野ですが、今回はその銭ゲバ全開の商才をいかんなく発揮してくれましたね。
めぐみパパのお寺でのフリーマーケットにて展開される、えげつない似顔絵商法。
「めぐみちゃんは生写真を売ろう」「めぐみちゃんの私物なら、未使用よりも一度使った方が圧倒的に価値は上がる」「かおりのマスコットは『呪いの人喰い虫』と名前を付ければ、オカルトマニアに爆売れするよ」と、娘にも全く容赦のない商才プラン。
お父さん、お寺のフリーマーケットですよ、と何度ツッコミを入れた事でしょう。
そして、個人的に気に入ってるのは、常盤津姉です。
さばさばしたファッションセンスで彼氏いない歴=年齢キャラにされていますが(もちろん原因は弟君ですが)、彼女のビジュアルはかなり好みです。
もっとイケイケ(死語?)ファッションで攻めてしまえばいいのに、と思います。
ファッション面で言えば、彼女が登場する回で聞き役に回っている友達も中々良いと思います。
あとは、恐らく私が一番好きなキャラの沙夜ちゃん、かろうじて1話出番があってよかったです。
1話しか出番がない分、存分に暴れていきましたね。
政宗先輩を散々振り回した挙句に修羅場を作り、めぐみを気絶させた上に巨大生物の餌にするプランまで立案。
HIGH SCOREらしいキャラという意味では、もはや最強ではないでしょうか。
次巻に期待するとしたら、まずは景織子さん!
ほぼ出番なしは寂しいです。
まぁ、こういうパターンになった場合、次の巻でものすごく無双したりするんですけどね。
同じ意味で、大門先生もまたメインの話が見てみたいですね。
HIGH SCOREのように強烈な個性のキャラをうまく共存させていると、毎巻読み終わる度に次の巻ではあのキャラをしっかり観たい、という欲求が出てきますので、まさにキャラ欲の永久機関と言えるかもしれません。