狼陛下の花嫁、13巻 感想
※ネタバレ注意※
闇商人、韋良を捕らえる為に妓館に潜入する夕鈴ですが妓女風の衣装がとてもかわいいです。
枠外でも作者さんが「夕鈴に色んな衣装を着せるのも作者的テーマ」と言っていましたが、その通りなかわいらしさです。
陛下もそれはびっくりしたでしょう!
それ以前に、陛下と夕鈴が再会した時に誰かに騙されて売られたのかと怒っていたのも夕鈴が大切だったのだなと思わせています。
このあたりから陛下の赤面度が上がっていきます。
そして何とか韋良を捕らえた後、なぜか夕鈴も後宮の牢に監禁されてしまいます。
ただ、牢屋の割に綺麗なお部屋みたいです。
陛下もやってこないので何も知ることもできません。
来るのはお茶をしに老師がやってくるだけです。
やっと陛下がやってきましたが、そわそわして夕鈴から目を逸らしてしまいます。
夕鈴の許しを得て牢に入るとやっと二人の距離が近くなります。
この辺りは老師と同じ気持ちですね。
老師が夕鈴に心の準備をしておけと言う気持ちも、4コマで会いに行くのをためらう陛下をワクワクしているのも読者と同じ気持ちだと思います。
牢の中で陛下は自分の母の話をします。
自分の母や当時の後宮と同じようにしたくないから夕鈴の事も遠ざけていたんですね。
それも抑えきれず「・・・側にいてほしい」と告白に夕鈴も涙を流しながら「私も貴方の側にいたい」やっとの両想いです。
これからは嘘の気持ちなくイチャイチャが見れるのでしょうか。
春が二人にやってきました。
夕鈴はいなくなった妃なのでまだ表に出ることは出来ません。
陛下が牢にやってきてイチャイチャです!
そんな中にやってきたのが鬼姑改め鬼上司の李順さん。
バイトではなく正式な妃として夕鈴を迎えたいと陛下に言われたそうです。
李順さんのやめておきなさいの忠告も夕鈴ははねのけて「絶対に負けません」と返します。
彼女も強くなりました!
今まで従うだけだった夕鈴もここは譲れないのでしょう。
改めて決意の固さを感じました。
そのあとに「はいお義母様」と李順さんに言ってしまうのも楽しいです!
「最後の片づけ」として陛下と夕鈴は弟の晏流公とその母、蘭瑶との再会の宴でした。
「謀反計画ははじめから存在しなかった。監視の下で静かに生きていくだけ」と蘭瑶に感じさせるためのものですが、晏流公にとっては憧れの兄に会えて本当によかったねと夕鈴のような気持ちでいっぱいです。
そしてとうとう本当の後宮入りの日迎えます。
老師に騙され真っ赤になりながら夕鈴が言った「かわいがって下さいませ」に陛下も嬉しそうです。
そして迷惑をかけてしまった皆に挨拶をして回る夕鈴ですが、大切な事を陛下に伝えなければいけません。
「陛下に告白して玉砕する」が本来の目的でしたが玉砕はともかく告白はしなければと想いを告白しました。
これで第一部が終了です!
この間はこの数巻に見られなかったラブラブ度が特に高いのでお薦めです。
夕鈴と陛下の行き違う思いがやっと繋がったほっとする巻でした。
次巻からの新婚編も始まりますが、今までの臨時花嫁としてのイチャイチャから本物の新婚のイチャイチャにどう変わっていくのかとても楽しみです。