Kiss(キス) 10 月号 七つ屋志のぶの宝石匣、8話 感想
※ネタバレ注意です※
今回のお話はズバリ遺産相続です。
倉田屋さんに遡ること半年前、信子おばあちゃんは遺産相続で揉めないように、と相談に来ていました。
大事だけどそれでもそんなに高価じゃない宝石だけ残して、全て売ってしまうことにした信子おばあちゃんでしたが、彼女が亡くなってしまうと、結果的にというかやはりというか、娘2人と息子のお嫁さんで、各々に残された宝石(そんなに高くないと言っていたはずなのに)の金額の差で揉めてしまうことになってしまいました。
気の強いお姉さん2人がガンガン揉めているのは、当事者は大変ですけど周りは面白く思ってしまうのは分かる気がします。
そしておじいちゃんの時にも同様に揉めたようなので、気にしておばあちゃんは財産を処分したというのに、本当に親の心子知らず…。
可哀想なおばあちゃんと思ってしまいます。
さて、この揉め事の種になっている宝石を顕定君が鑑定した結果、息子のお嫁さんにと残された指輪だけが約100万円してしまい、姉2人に残された物とケタが違ってしまって、さらに油を注ぐような展開に。
どうしても納得いかない姉2人と急に強気になったようなお嫁さんの間で、もう張りつめてどうしようもなくなったかに見えた時に、保おじさんの言葉から宝石の色が娘・息子に合っている、と気づくことに。
ここからお嫁さんが、おじいちゃんとおばあちゃんが、子育てが終わった自分たちへのご褒美として、それぞれのテーマカラーに合わせたアクセサリーを購入していたのだ、という話をし、姉2人も納得してくれるのでした。
親から子へ、という単純な話ではなくて、娘達に重ねて購入した宝石が、持ち主が亡くなって彼らに渡っていくという流れに、感慨深いものを感じました。
それとは別件で差し込まれている、孫娘(死んだおばあちゃんからしたら)のエリカちゃんが、おばあちゃんの隠しているお金からいつもいくらか抜いていて、隠している遺産を見つけたと思いきや自分の悪事がバレてしまうエピソードには、ちょっとにやりとしてしまいました。
おばあちゃんて、意外とよく見ていますよね。
そしてこのエリカちゃんがもう30歳をこえていて、おばあちゃんが心配していたことは、実はじ~んとするところ…なのかもしれませんが、やはり笑いどころかもしれません。
頑張って、エリカちゃん。
ちなみに今回は志のぶちゃんが能力を発揮する機会はなかったので、残念と言えば残念です。
顕定君が鑑定しているところはやっぱりカッコイイですね。
ただ、宝石が自分たちをイメージしたものだ、と自分たちで気づけたというのが、今回のお話の一番大切な部分のような気がしました。
最後に鷹臣君が出てきますが、顕定君が叔父さんの宝石を鷹臣君に預けるのがいかにも怪しい・・・ので、次回がとても気になります。