※ネタバレ注意です※
祖母が残した友人帳を受け継ぐ夏目が妖怪に関わっていく夏目友人帳の19巻ですが、最初の話はかつてのクラスメート柴田が登場するお話です。
この柴田はかつて妖怪が見える夏目を仲間はずれにしていたのですが、ある事件をきっかけに今ではわだかまりも無く普通の友人関係となっています。
その柴田が妖怪のことを気にする夏目に妖怪の噂話を知らせることで今回の事件は始まります。
人形の妖怪にまつわる噂話が現実に妖怪に襲われることになり夏目は四苦八苦しながらも友人の田沼と柴田と共に妖怪を封印するのです。
その事件で柴田は改めて妖怪が見える夏目の苦境に理解を示すようになります。
次の話は石洗いという川辺の石に不思議な絵を描く妖怪のお話です。
危険どころかむしろ不浄なものを浄化する石洗いですが、今回は石に絵を描くのではなく仲間の石洗いを探しており、その仲間捜しに夏目が協力することになります。
この仲間の石洗いですが、無害であるにもかかわらず人間の祓い人に封印されており、その封印から逃れられたもののもう二度と浮上を浄化することができない体となってしまいます。
そんな石洗いを師とも言える石洗いが暖かく迎え入れる場面には感動しました。
そしてその次は久方ぶりの夏目の祖母レイコの登場です。
主人公である夏目よりも夏目友人帳の主人公のような破天荒な性格をしたレイコですが、そんなレイコの内面がより鮮明に感じられる少し切ない話でした。
レイコに関しては寂しさを感じたものの、その事件の当事者である妖怪同士が結ばれることで気分が救われた感じです。
最後に夏目友人帳で唯一の敵役候補と言える的場の話なのですが、今回も味方なのか敵なのか良く分からない態度で夏目を翻弄し、最後まで本心を明かさずにいつものように去って行ったお話でした。
もう19巻にもなりますが、いまだに的場というキャラの立ち位置が理解できませんね!(笑)
その点は次巻以降に期待することにします♪