※ネタバレ注意です※
花とゆめ 15号(7月20日号/7月4日発売)
食い扶持減らしのために幼いころに売られたあやめ。
まだ、お客をとったことはないあやめですが、男には頼らないで年季が開けるまで頑張って自分の力で大門をくぐると決めています。
そんなある日、あやめの吉原での姉さん、花魁である藤の馴染み客で東京一の大店とも言われる矢坂屋の若旦那、矢坂和巳に身請け話を持ちかけられますが断ってしまいます。
それでも、何故かあやめを身請けすることを諦めません。
しかし、矢坂和巳はあやめを特別好きになったからというわけでもなく、身請けするのは誰でもいいと言いいます。
その理由は縁談を断る口実だといいます。
身請けしたい矢坂和巳と身請けされたくないあやめの攻防がここから始まります。
あやめは自分の立場は理解した上で逃げずに、強くあろうとしています。
繕ったり、誤魔化すことがうまく不器用さでこの先大丈夫だろうかという心配と逃げずに強くあろうとする気持ちを応援したいです。
矢坂和巳がどういう考えであやめを身請けするのかや、あやめがどう変わっていくのか物語の流れになるのかは今から気になります。
藤も、矢坂和巳に釘を刺すようなことを言ったり、わざわざあやめのために本を借りてくれたりあやめを妹のように大切にしていて、一方で矢坂和巳がどういう思惑であやめを身請けしたのか気づいているようにもみえます。
その上で、あやめを心配しているのかもしれません。
矢坂和巳の発する言葉が、何を考えているのかまったく読めないせいなのか、真意も見えなくて、カチンとくる言葉もあったり、それがどうしてか真意が見えたらまた別の見え方もするのだと思いますが、まだまだ話の序盤の1話目ということもあり謎が多いのです。
それだけに続きを読むのが今から楽しみです。