とりかえ・ばや、7巻 感想
※ネタバレ注意です※
7巻は乳母のあぐりのところに、もともとの性に戻った二人・・・
弟君の睡蓮の君と姉君の沙羅双樹が訪ねてきたところからはじまります。
吉野の君の元へ行き、これからを相談すること、石蕗とは別れるから訪ねてきても知らんぷりをしろとあぐりにいいます。
「ややがあの世に召されてしまった以上、石蕗と一緒にいる意味は無い。石蕗の人生から出来るだけきれいさっぱりいなくなってしまいたい。石蕗が神隠しかと思い込むほどに。宇治での日々は夢幻だったかと怪しむ程に」と。
あぐりも大喜びし、協力してくれることになります。
石蕗が可哀想な気がしないでもないですが、散々、四の姫と沙羅双樹の間を行ったり来たりして節操がないのを見ているので、まあ自業自得かな?
もう少し、そこらへんをしっかりしてると、また展開ないし、読者の心情は違ったんでしょうが・・・この時代は仕方ないのかな?とも。
一夫多妻制というスタイルをとっているため、薔薇もいいけど百合もいい、なんて感じになってしまうのかな。
個人的には四の姫と石蕗がうまくいってほしかったのですが・・・。
四の姫というと、父の右大臣と若いし、実家に娘たちと帰れることになります。
この若いシーンがちょっと素敵で、思わずうるっときてしまいました。
石蕗とはこれからどうなるのかな?とも思いますが・・・。
そんなこんなで沙羅双樹の君、睡蓮の君はやっと生まれた性で、代理に出仕します。
沙羅双樹は尚侍・睡蓮の君として、睡蓮の君は右大将・沙羅双樹の君として。
沙羅双樹の君だと思って石蕗がすり寄ってきたのを睡蓮の君が投げ飛ばすシーンは、見ているこっちがなんだかスッキリしてしまいました!
睡蓮になっている沙羅双樹のほうは東宮にすり替わったのがバレ、どうなるのかな?と思ったら、本当の睡蓮(いまの右大将)登場、事情がわかった東宮はむしろ、すり替わったのを面白がっています。
帝も沙羅双樹、睡蓮の帰還を喜んでいて・・・。
帝のお妃さまになりたい三の姫も登場し、睡蓮の君と東宮、帝と沙羅双樹と三の姫、石蕗と四の姫がこれからどうなるのか、8巻の発売がいまから楽しみです。