※ネタバレ注意です※
最近久しぶりに少女マンガの月刊誌を買いました。
白泉社のLaLa12月号です。
たまたま見かけた新連載という文字と小さいですが奇麗な絵が見えたので何年かぶりに買いたくなってしまいました。
単行本は今でもよく読んでいますが、雑誌で毎月追いかけるというのは結構楽しいものですよね。
まだ1話目ですが、久しぶりの感覚で楽しく読みました。
感想を書いていこうと思います。
ネタバレが大丈夫な方だけお付き合いください。
田舎の地方領主の娘として育ったセナ・ベルは、中央政府の命令により双子の姉ニナ・マリアの代わりとして学校へ通う、少し気の強い女の子です。
姉のニナ・マリアは第一王位継承者、対して妹のセナ・ベルは不吉という理由で捨てられてしまったという過去を持ちます。
育ての親である領主に迷惑をかけないため、嫌々10日だけ、体調を崩してしまったというニナ・マリアのフリをして学校に通うことになりました。
王位継承者であるお姫様、ニナ・マリアには共に学校に通う2人の側近候補がいます。
黒髪のディーと、金髪(多分)のテオです。
口うるさく生真面目なディーに反抗するセナ・ベルは約束の10日が過ぎたら帰ると、ずっと不機嫌な顔です。
退屈で死にそうだと言うセナ・ベルに学校の管理人、ゲルトさんが敷地内に開かずの扉があったことを教えてくれます。
管理人小屋に訪れていたことをテオに目撃されてしまいましたが、退屈しのぎに見に行くセナ・ベル。
開かずの扉を発見し、鍵を開けてみようと試みるも開きません。
そこで一緒について来ていたテオがピンの針を使って鍵を開けることに成功します。
中には木箱に入れられた沢山の石。
しかし突然刀を振り下ろし襲ってくる男が現れ、2人は寮に逃げます。
ディーにどこへ行っていたのかと聞かれたテオはヴァールハイトがあったと答えます。
ヴァールハイトとは国外への持ち出しが厳しく制限されているという石のことです。
学校を通して他国へ流れているという噂の真実を探っていたテオは自分たちでカタを付けると言います。
ニナ・マリアの体調が優れず更に2週間の身代わりを要求されるセナ・ベル。
姫として学校に通う彼女の顔を、襲ってきた男にはっきりと見られてしまっているため、いずれにせよ姫を戻せないと言うディーに、もちろんセナ・ベルは嫌だと告げます。
しかし、体の弱いニナ・マリアには王位継承権の地位は絶対ではないようで、体調不良を理由に学校を休ませる訳にはいかないとディーは強く語ります。
ダンスの授業で、田舎育ちのはずのセナ・ベルは何故か優雅に踊ります。
どうしてそんなに踊れるのかという質問には答えず、一晩考えて役割を果たすこと決めたセナ・ベルはディーとテオにあと2週間で解決してと頼むのでした。
嫌々ながら過ごすセナ・ベルですので、主人公とは思えないほどツンツンしていて笑顔が少ないです。
そこが新鮮で魅力的に感じました。
きっと今後ディー、テオの2人と徐々に打ち解け、笑顔も増えていくと思うと、その過程が本当に楽しみです。(^―^)
ディーとテオはセナ・ベルが納得して姫の代わりを引き受けたと思っているようですので、実は脅しとも取れる命令に従っただけだと知った時、どのような反応をするのか気になりました。
妹が身代わりになっているとは知らない姉、ニナ・マリアはどんなお姫様かも今後に期待です。
来月1月号が非常に楽しみです。