Kiss(キス) 11 月号 銀のスプーン、71話 感想
※ネタバレ注意です※
今回は少し時間を遡って、てっちゃんがルカとマヤの前から去って行った直後から始まります。
律の産みの母、マヤが、育ての母、恭子さんと会っています。
泣きながら今までの流れを説明しているマヤ。
てっちゃんが出て行ったこと、そして律のこと、ルカのこと、彼らの父親のことまで、全て話していきます。
そしててっちゃんが、妊娠したファンの女の子の方を選んで、その子供の父親になると決めたことに対して、よかったと、ほっとしたと思えたマヤ。
それはきっとてっちゃんが残してくれた、彼女に残した良さだと思います。
もちろんすごく辛かったから、涙が止まらないのでしょうけれど。
そしてそれをちゃんと受け止めてくれる、恭子さんに話せてよかったですね。
律の家族だから、私の家族、と言い切れる恭子さんの心の大きさ、優しさがあったから、マヤも恭子さんに甘えられたんだと思います。
彼女が律を育ててくれたから、彼もとても良いお兄ちゃんになれたんだと思います。
恭子さんの優しさが安心させてくれて、マヤはこの先も大丈夫そうです。
大丈夫であって欲しいです。
てっちゃんが残してくれたものがあるから、恭子さんにも律にも会って話せるようになったんだと言うマヤですが、いつかちゃんと愛するパートナーをまた見つけて幸せになれるといいですね。
さて一方、ルカは大丈夫じゃなさそうです。
律がルカのところにきて夕飯の用意をしてあげようとしていますが、ルカは適当なことを言っています。
しゃべってはいますが、自分の気持ちや不安をしゃべっているわけではないんです。
てっちゃんが去ってしまったことを分かっているルカは、自分の気持ちをどうしようもないのかもしれません。
律も彼の後ろ姿が寂しそうで、甘やかしてあげたいと思ってリクエスト通りのものを作ってあげますが、でもまだ律はよくわかっていなかったんだと思います。
ルカは思っている以上に、傷ついているのではないでしょうか。
捨てられた、とまでは自覚していないかもしれませんが、以前のマヤとのこともあったし、心配です。
もちろん自分からはそんなことしゃべりませんし、もしかすると本人も気づいていないのかもしれません。
自分で食べたいといった(それ自体本当に食べたかったわけではない)チーズリゾットをゴミ箱に捨てていたのを見て、律は何かに気づいたのでしょうか。
とりあえず、律が心配していることがルカにはちゃんと伝わっていないと思うよ!
ルカを助けてあげて、律!!
というところで次号へ続きます!