月刊flowers(フラワーズ) 11 月号 とりかえ・ばや、episode39 忍乱 感想
※ネタバレ注意です※
今月のとりかえばやですが、主上がイケメンすぎる・・・・!
これに尽きるでしょう(笑)
主上が沙羅(表向きは睡蓮の尚待)のもとを訪れる場面から始まるのですが、 もう、じれったい!!
かの、光源氏のごとく沙羅のことを奪ってしまえばいいのに!
と読んでいるこちらは思ってしまうのですが、そこは時の帝。
自分の意志だけで動くわけにもいかないのだろうか、ともどかしく感じてしまいます。
そうはいっても沙羅も、少なからず好意を抱いている主上から、 あれほど求愛されているのにもかかわらず、流れに身を任せないところが、 この話に深みをもたせているのではないでしょうか。
あと、もうこれは作者様の表現力にあっぱれというしかないのですが、 沙羅に断り続けられているときの、主上の表情の切ないこと!
ため息ひとつ、「間」ひとつにしても沙羅に思いを受け入れてもらえない切ない気持ちが、 手に取るように表現されていて、思わず感情移入してしまいます。
だからこそ、沙羅の流す涙もきゅんと切なくなります。
さて、話を戻すと、 東宮の風邪が治らず、 沙羅は内裏から朱雀院に移ることになるのですが、 そのお許しを得るために、沙羅自ら主上の御前へ文を持参します。
主上からお許しをいただき、沙羅は主上のもとを去るのだと実感します。
男として、主上に仕えていたことを懐かしく思い出し涙しているところに、 主上が現れます!
裸足で沙羅のもとにかけよるのです!
もう、ここがイケメンすぎます。というか、良い男。
ときめきすぎたので、以下台詞引用です(笑)
「あなたが仕事をしたがっていることは分かった
したいがだけするがよい
だがそなたを他の男にはやらぬ 縁組は許さぬ
覚悟して東宮をお守りせよ!」
いつも相手の事情を慮る主上が、はじめて強引なことを言ったシーンではないかと思います。
沙羅のことを、本当の本当は手に入れたいんだなぁと。
さすがの沙羅もかなり自分の足元が揺らいでいるの様子です。
これからの展開がますます楽しみです。