Betsucomi(ベツコミ) 1 月号 クイーンズ・クオリティ、6話 感想
※ネタバレ注意です※
林先生に憑いていたムシが上位体となって、近くにいた生徒に感染してしまいました。
早急に駆除しなくていけなくなり、玖太郎と文がその任務を命じられます。
文は黒いクイーンのこともあり、不安でたまりません。
そんな文を見て、玖太郎は「俺には嘘つくな 不安か?」と聞きます。
文は心の安定をはかるために「お姫様」になりきって乗り切ることを告白。
「見せて俺にだけ」玖太郎がそういうと、文は「幽閉されていた場所から逃げ出し襲い来る魔物を殺しながら放浪する勇敢なお姫様」になっていることを説明し、お姫様と伝説の魔法の掃除屋の世界に入り込みます。
「美しい姫、共にどこまでも参ります。二度と戻れぬ暗闇の中へも」
玖太郎がそう締めくくり、二人は二人だけの秘密の世界から現実に戻って来ました。
文は自分だけの武器「棒たわし」を手に入れると、さあ、いよいよウチガワへの扉を開け、ムシ退治に出かけるのでした。
文は黒いクイーンが自分の中にいることが不安でたまりません。
だから、ムシの駆除もできるのか、玖太郎の邪魔になるのではないか、とにかく不安なんです。
それなのに、タカヤは厳しく言い放ちます。
「うちは慈善家ではない、指令に従えない者に用はない。」
意地悪だよね。これで、開き直って発奮するからいいようなものの、玖太郎が怒るのも無理ないです。
そして、タカヤは二人の信頼関係を深くするために、秘密を共有することが有効だと言います。
それから、黒いクイーンのことを怖がらないでやれと。
それで、お姫様の世界になるわけだけれど、玖太郎はやたらとカッコイイんです。
第1に、全然ブレない。
「黒い女王は化け物じゃない。文の一部だ。」「俺の気持ちは何も変わらない。あの子の傍にいる。」
どんな文も受け止めるってことですよね。
第2に優しい。文の頭をなでながら、「緊張してるか?嘘つくな。俺はおまえの逑(つれあい)なんだ。」
第3、そして、二人の世界でお姫様と掃除屋になりきります。
「どうか力を貸してください。私が愚かにならぬよう見ていてください。」と文が言うと、
「美しい姫、貴女に求めていただけることを誇りに思います。共にどこまでも参ります。」と物語に託された本当の思いを吐露するのです。
いやーいいわ!この世界観!!
さて、来月はいよいよムシ退治です。頑張れ文!頑張れ玖太郎!