Kiss(キス) 10 月号 はじめまして さようなら、8話 感想
※ネタバレ注意です※
今回の故人は天野優子さん、ガンで42歳で亡くなってしまいました。
この歳で亡くなってしまうというのは、とても早い死ですよね・・・。
残された旦那さんと娘さんが可哀そうだと思うと同時に、娘さんの大学受験などで予算がない、ということがとても現実的で、そういうご家族もいるだろうと納得してしまいました。
そんな彼らに対して、黒住さんは淡々と対応していて、珠子は予算の話を聞いているのにオプションの話を出していて、最初はこれは珠子が感情が先に立ってしまって話してしまうから良くないな、と思ってしまいました。
しかし、その後に予算をかけずに、ご遺体にお化粧をする方法を考えて提案できたり、珠子も予算がないご遺族に対して、真正面から向き合ってそして寄り添っているんだな、と思います。
娘さんの希望に添える方法を考えて、それで旦那さんも喜んでくれた時に、黒住さんにも気持ちが通じたのでは、と思いました。
元々遺族に寄り添っていく葬儀の仕方をしていた黒住さんが、心をなくして淡々と仕事をこなすようになってしまっていたとしても、やはり心は残っていたんですね。
そんな彼女が珠子に、遺族は悲しみの中で沢山の選択や決定をしなければならないのだから、支える自分たちが泣いていてはいけない、と言った時に、黒住さんの理念も正しくて、頼りになるプロの姿だとも思いました。
黒住さんが斎場の空を見上げているときの表情がとても良かったので、今回の事で、少しだけまた遺族に近づいてくれるといいな、と思いました。
珠子も両方の考え方を持った、葬儀屋さんのプロになっていってほしいです!
そして、珠子が黒住さんと一緒に仕事をして、そしてひとつの葬儀を最後まで終わらせることが出来て本当によかったです!
しかし最後の黒住さんの、珠子は本当はこの葬儀の世界に向かない人で、心を壊さないように気を付けてあげて、と岸川君に言っていたのがとても気になりました。
いろんな葬儀を経験して、順調に階段を上っていくのかな、と思っていたので、黒住さんの言葉から、珠子が心配になってしまいました。
黒住さんの心配が、杞憂で終わってくれればいいのですが。
次回はどんな話になるのでしょうか!?とても気になります!