Cocohana(ココハナ) 11 月号 Jumping ジャンピング、10話 感想
※ネタバレ注意です※
今回は、前回の続きの、柱の後ろで自分の悪口を聞いてしまっている蘭ちゃんの姿から始まりましたね。
やっぱり気分が悪くなってしまう蘭ちゃん。大丈夫か!?と思っていたら、入学式で隣の席だった男の子に偶然ぶつかって、結果的にその彼に心配されてお水をもらったりしてしまいます。
悪口を言っていた薪苗さん達と仲良くしようと考えている蘭ちゃんに、彼は厳しいことを言って去っていきした。
まだ名前も分からない同級生の彼ですが、彼も蘭ちゃんが悪口を言われているところを聞いていたんですね。
彼は、蘭ちゃんの友達との付き合い方に対して、「謝ってまで仲良くなりたいの?」と、思ったことをそのまま口に出してしまう人のようですが、間違ったことを言っているとは思いませんでした。
この言葉が蘭ちゃんの心にも残ったようですし、蘭ちゃんもそう思ったのではないでしょうか。
さて、それでもすぐには授業に出る気になれなかった蘭ちゃんは、馬術部に向かい、雛形君が来ていたので津軽に乗って練習となりました。
しかし、どうして津軽は、蘭ちゃんを乗せてはくれるのに、指示を聞いてはくれないのでしょうか・・・。
馬の乗り方の説明は雛形君がちゃんとしてくれていて、正しく指示を出しているはずなのに、津軽は蘭ちゃんの指示通りには動いてくれません。
絶対わざと無視しているんだと思います!
ちょっと悲しいことが続く日になってしまって、蘭ちゃんの気持ちが心配になってしまいました。
次の日、がんばって授業に行った蘭ちゃんでしたが、授業の初めに名前と自己PRなどを書くボードを回すから、という先生の言葉を聞いて、
自分の字が他の人たち、とりわけ昨日蘭ちゃんの悪口を言っていた薪苗さんに見られてしまうと想像しただけで気分が悪くなってしまい、また教室から出てしまいました。
そして、中庭に出たところでまた昨日の彼と出会い、彼から人付き合いが苦手なら一人でいればいいと慰められます。
彼も人付き合いが苦手で、一人の方が楽だと思っていたんですね。
きっと蘭ちゃんが自分と似ていると思ったのではないでしょうか。
しかし蘭ちゃんは、高校の頃の自分の孤独を知っているからこそ、「一人でいい」と思いたくなかったのだと思います。
自分が選んだ「一人きりの世界」は、孤独で絶望するくらい寂しかったからこそ、同じ道は歩きたくないと思ったのではないでしょうか。
そして、その孤独から解放してくれたのが、小百合ちゃんであり、雛形くんであり、馬術部なんだと思います。
一人が一番いい、と言う彼を振り切って、蘭ちゃんが馬術部に走ったのは、過去の孤独をもう味わいたくなかったからだと思いました。
そして、今の自分の居場所が馬術部にはある、と無意識に思っていたからなのではないでしょうか。
だからこそ、津軽が指示を受けず、その上乗っていた蘭ちゃんを振り落して行ってしまっても、彼女自身が居場所を絶対なものにしたいという気持ちが心の底にあって、蘭ちゃんは「津軽に絶対乗る」と宣言したのだと思います!
今回は、今までになく真剣な蘭ちゃんの顔で終わったので、次回の展開がとても気になります。
どうして津軽は指示を無視するのか、どうすれば受けてくれるのか、解決策はみつかるのでしょうか。
そしてもちろん、蘭ちゃんの友達がどうなるのか、クラスでの友人関係も気になります。
早く次回が読みたいです!!