恋はつづくよどこまでも、4巻 感想
※ネタバレ注意です※
天堂先生は、七瀬と再会する前に 留学の希望を出していたそうです。
震えながら 先生と離れたくない、そう言った七瀬に、行かない方向で考えてる と伝える天堂先生。
だけど本当に それでいいのか、七瀬の心はモヤモヤして喜べません。
あっという間に 天堂先生の留学について、噂話が広がってしまいます。
天堂先生の過去を知っている来生先生は、天堂先生を すごく心配していました。
そんな中、杏里ちゃんの病状が悪くなってしまいます。
小児科から帰ってきてから 様子がおかしい天堂先生。七瀬は 杏里ちゃんの病気について調べてみました。
偶然 その病名を目にした来生先生も顔色を変えたため、七瀬は 来生先生に無理を言って、天堂先生に その理由を教えてもらいます。
実は、その病気は 天堂先生の昔の恋人を、死に追いやった病気だったのです。
天堂先生が なぜ留学してまで治療法を見つけたいと思っているのか知った七瀬は、先生が見ていたのは過去であり 自分には手が届かないことに、大きなショックを受けてしまいました。
さらには、仕事に集中できなくなっている天堂先生は 憧れのお医者さんではなくなっていて、今のままでは いつか先生を嫌いになってしまいそうなことがツラい七瀬。
留学に行ってきてください、と七瀬は 天堂先生に伝えます。
七瀬からの最後のお願いとして、二人でどこかに行こう という約束を叶えることになりました。
ところが、救護が必要な人がいて デートはすぐに中止。大雨のせいもあって 約束はダメになってしまいます。
しかし、迷わず救護のため飛び出していた七瀬は、救護の時に 先生のとなりに立てることを「よかった」と思っていました。
「先生と一緒に仕事できて よかった、ナースになって よかった」
そんな七瀬と 昔の恋人の笑顔が、重なって見えていた天堂先生。
もう自分がいなくても、ナースとして 七瀬は平気なのだと実感します。
天堂先生に言えない「行かないで」を、雨に打たれながら1人で呟いていた七瀬。
その姿を見て、昔と同じ後悔をするところだった と気づいた天堂先生は、引き返せなくなるほどの衝動を感じて 七瀬を部屋に連れ帰り、2人は体を重ねるのです。
(なんだ 知らなかった 先生だって 私のこと こんなに好きだったんじゃない)
翌朝、天堂先生がアメリカに向かう予定の日、七瀬は 泣くのをやめて、いつもどおりに出勤しました。
すると、そこには いないはずの天堂先生が。
実は 夜中に、留学先の教授が急死したため 仕切り直してほしい、という連絡が入っていたのです。
七瀬と天堂先生は また同僚となり、恋人としても きちんと気持ちを確かめ合うことができました―――――
切ない展開だったけれど、無事に2人が 本当の恋人同士になれたので嬉しかったです!
いつかは 天堂先生はアメリカに行く、ということが変わらなくても、どんどんラブラブになっていく七瀬と天堂先生を見ていると、今の2人なら どんなことでも乗り越えられるのではないかな、と期待が持てます。
恋人同士として 一気に進展があって、次の5巻は どのような話になるのか、とても楽しみです。