Cocohana(ココハナ) 11 月号 Papa told me ~ Old Book ~ :Cocohana ver. 62話 感想
※ネタバレ注意です※
今回は 秋らしい、読書にまつわるエピソードでしたね。
そして、小説家であるお父さんが ひっそりと活躍し、そのおかげで 旧友が再会するという、とても素敵なストーリーだったと思います!
読書の秋ということで、古書市が 知世の街でも開かれていて、小説家のお父さんが本を買うのも よく分かりますし、おかげで知世も 本が好きですから、こういう機会に また新しい出会いをしたいと考える親子、というのが まず素敵だと思いました。
そんな良い機会に恵まれて、買い込んだ本の中に、お父さんは 誰かからの手紙を見つけ――――
「なるみ」さん宛の その手紙は、喧嘩した相手との仲直りを どうやら望んでいるKさんからのもの。
手紙の中には 自分の行動を後悔する言葉が書かれていましたが、しかし 手紙の封は切られていなかったことから、知世や お父さんは、そして遊びに来た百合子も含めて、妄想大会になっていましたね。
知世達の推理(よりも やっぱり妄想に近いかも)も、確かに あり得るような気がしましたし、きっと この手紙には ドラマがあったはずなんだろうな・・・と感じました。
ただ お父さんは、人のものを勝手に開けたことで かなり罪悪感に苛まれていたようだったので、少し心配だったのですが、まさか自分のエッセイの中で この手紙のことを書くとは思いませんでした。
お父さんなりの反省の弁をエッセイで書いて 言い訳しているみたいだな、と微笑ましく読んでいましたが、このエッセイが、この手紙の 本当の送り主と受取人が再会するキッカケに!
まさか「なるみ」さんが「鳴海」さんで、同じ野球部のチームメンバー同士での手紙だったとは!
てっきり恋人同士の手紙だったのかと思いましたが、携帯などもない時代に青年だった、男の子同士の手紙だったんですね。
チームのエースが、当日 大事な試合でエラーをした男の子に、言い過ぎたことを詫びる手紙だったわけですが、しかし この手紙は運命のイタズラのせいで鳴海君には届かず、それから何年も過ぎた後に、信吉の書いたエッセイの中で その手紙の内容を知って再会するなんて、小説より 小説らしいかもしれないです!
結果的に ふたりは大人になってから再会し、当時のエースピッチャーは 最近うまくいってなかったようですが、この再会のおかげで また前向きになれたようでしたし、エラーしてしまった青年は スポーツ記者になって、まだスポーツに繋がっていることが分かって良かったですね。
二人が再会して、お互い 長いに時間を過ごしたことを納得できたようで、今回は とても気持ちのいい内容になっているなぁ、と思いました!
次回は どんなお話が待っているのでしょうか、とても楽しみです!!!