クイーンズ・クオリティ、3巻 感想
※ネタバレ注意です※
11話から15話が収録の「クイーンズ・クオリティ」第3巻です。
前作を合わせると6冊目ですね。
玄武以外の門派も大きく関わってきて、重要な巻だと思います。
文を呼び出し、「白の女王」と呼ばれる幻のクイーンが君の中にいるかもしれないと伝えるタカヤ。
白のクイーン・・・、清らかな響きに聞こえますが、謎が多くて恐ろしい感じですね。
玖太郎の両親が死んだ原因は「白の女王」にあるのかもしれない、だけど文のせいなんてことは絶対にありえない。
根拠とはどのようなものか分かりませんが、とにかく文に話せるだけは全て話してくれたと思うので、タカヤの優しさを感じました。
「環境調整」として行った写真部の窓掃除は、お掃除知識として必見!!!
ミキが文と玖太郎のおかげで、完全に立ち直っていくのも見ていて嬉しかったです。
玖太郎の姉で鉱一の妻、睦さんが初登場でした。かなりインパクトの強い女性で面白いキャラですね!
文の中のクイーンが目覚める気配を感じ、ほかの門も察したであろうことを伝えに帰ってきた睦さん。
幻の「白」を狙い、それぞれ他の門がどんなことを仕掛けてくるか分からないのですね・・・。
おばあちゃんの言葉で文は嬉しさを感じたのも束の間、いち早く動き出したのは青龍でした。
女王の存在を害悪と捉えて忌み嫌う、手段を問わない青龍のやり方。
文と先代を連れ去り、理不尽に文を追い詰める青龍の蘭丸は、助けに来た玖太郎をも先代を人質に痛めつけるのです。
門が違うというだけで敵が増えていく展開に、あまりにも青龍がヒドイことに、胸が苦しくなりました・・・。
黒い力で構わないから、この理不尽に抗おうとする文・・・。
ですが、おばあちゃんの言葉を思い出して黒い女王から目をそらさず、自身の悪意と向き合います。
私の悪意がこれを生んだなら、醜いのはわたし自身だ、認めよう
「替わってあげる、行っておいで」
もうひとつ奥の扉が開き、黒の女王が青龍たちの前に現れました――――
青龍が出てきましたが、今回の騒動は蘭丸の独断とのことなので、今後青龍との関係がどうなっていくのか気になるところですね。
そして、全員ではないものの白虎の面々も数人新しく登場していて、彼らの活躍が楽しみにもなりました!
次の4巻が非常に待ち遠しいです。