出口ゼロ、11巻 感想
※ネタバレ注意です※
女優を目指すために赤羽夕日はD・A・アカデミーに入学しましたが・・・ 実はそこは洗脳をしたり退学(自我を失わせる)地獄のようなところでした。
即興でミスをしたり、少し間違えると退学となって、自我を失われます。
そして、裏のオーディションがあり、そこでみんな自分を取り戻したり、他人の人格を奪ったりして、上に上がっていくのです。
今回の「出口ゼロ」11巻では、名前を奪われた阿部先輩が自分を取り戻そうとして、夕日と力を合わせています。
最初は、阿部先輩は夕日を信用していませんでしたが、夕日の仲間を助けたい、一緒に脱出したいという強い思いから、徐々に信用関係になっていくのです。
さらに、この巻でゆみかの正体が分かるので、興味のある方は是非!
この「出口ゼロ」は私が一番ハマった漫画で、とにかく色々と衝撃的なことが起こります!
特に、夕日の中学の先輩だった高城咲良がガラッと豹変していたり、2巻のゆみかと夕日のやり取りが演技だったりと・・・本当に驚かされますね。
今回の11巻では退学になった夕日が、前回の即興で退学になった阿部先輩と意思疎通を図るのですが、彼女は激しく混乱しており、上手く出来ません。
そして、夕日がゆみかとトイレのマジックミラーで話をしていると、突然阿部先輩がやって来て、「返せ!河合ゆみかは私の名前だ!」っと言い放つのです。
夕日は唖然とし、ゆみかは「夕日ちゃん・・・ごめん・・・」と泣きながら去ってしまいました。
夕日は「先輩は、いつから河合ゆみかじゃなくなったの?」と質問し、彼女は「2年前」と・・・。
彼女の話では、裏のオーディションで「河合ゆみか」を奪われたと話しました。
夕日は真実を確かめたくて、マジックミラーのところに手紙を貼り付けます。
その手紙を見たゆみかが来ると、「私は、道元愛子です・・・」とついに本名を明かし、河合ゆみかを奪った過去をすごく後悔している事を話してくれました。
夕日は「私が思った通りの女の子だ」と感じるのです。
本当に、私もそう思いました・・・!
なぜなら河合ゆみかを返すためにアカデミーに入り直して、失敗したら退学する約束をしていたのですから。
そこまでして、退学のリスクまで背負い、アカデミーに戻ってきた愛子はスゴイと思います。
そして夕日と愛子の絆が一層深まり、先輩とも打ち解けていけて本当によかったです!!!