王国の子、7巻 感想
※ネタバレ注意です※
ウィリアムは倒れたエリザベスに女官の服を着せ脱出、無事にエリザベスをウィリアムの屋敷まで無傷で運びました。
それと同時に、ロバートはエリザベスとなって塔へ向かいます。
そしてひどい拷問に耐え切れなかったワイアットはついに嘘の自白を。
こうしてエリザベス、ロバートの処刑は決定されました。
エリザベスはウィリアムから「ロバートの弟は既に死んでいる」ということを知らされます。
契約の糸であった弟が既に死んでいるのに、自分のために働くロバート。
エリザベスは「エリザベスの処刑に立ち会わせて」とウィリアムにお願いします。
ロバートを犠牲にしてまで生きなくてはならないのであれば、処刑に立ち会うことで一度自分は死ななければならない。強い意思を感じます。
そうしてジェインの父親も処刑にあい、ワイアットとエリザベスの処刑の日に。
この辺りの処刑の描写はなかなか辛いものが多く、読んでいても辛いです・・・。それほど王国に歯向かうことは怖いことなのだと。
そして処刑台に上がったワイアットは群衆を、エリザベスを、女王側の城の者を前に、「エリザベスは無関係だ」と叫びます。最後の抵抗に出たのです。
さらにその声を聞いて群衆に紛れていたジェインが「自分は前女王、ワイアットと共謀したのはエリザベスではなく自分だ」と名乗り出ました!
ジェインはすべての罪を被るつもりで、メアリ(影武者マーガレット)を人質に取ろうとしますがフランシスによって阻止され、追い詰められた彼女は塔から飛び降りるのです・・・。
最期、ジェインは花畑でジョン、ワイアットと合流。
魂だけでも救われたところが、悲しいけれどもほっとする展開でした・・・。
こうしてエリザベスは無罪放免。
エリザベスとロバートは再会しますが、エリザベスはロバートに平手打ちを!
そうですよね、勝手に身代わりになったんですから・・・。
その後二人は話しあい、お互いを助け合うことを約束します。
いままでの王ではない、違う王に二人ならなれると。
新しい希望が生まれた一方、城には、ついにメアリの婚約者のフェリペがやってきます。
メアリは処刑の一件があってからずっと体調不良のまま。
このフェリペ、そして暗躍するルナールがなにか起こしそうな、不穏な空気のままこの巻は終わるのです。
続きが気になりすぎます!
本当に目が離せません。8巻が今から楽しみです!!!