恋は雨上がりのように、5巻 感想
※ネタバレ注意です※
あきらは店長に抱きしめられたことを意識しているものの、店長の様子は普段と変わらず、「友達としてのハグ」と言われたことを思い出していました。
そんなある日、植物園限定で販売されているキャラグッズに恋を叶えるジンクスがあることを知ったあきらはそのグッズを買いに行きます。
そこで偶然にも店長が息子を連れて遊びに来ており、鉢合わせました。
さらにそこに厨房の加瀬さんが義理の姉と共に訪れているところに遭遇し、なりゆきでみんなで行動を共にすることになります。
加瀬さんには店長とのことを勘ぐられているため警戒するあきらでしたが、加瀬さんもまた義理の姉に対して叶わぬ恋心を抱いていることを敏感に感じ取るのです。
バイトのときに加瀬さんから店長とのことを後押しするような発言をされたあきらは、店長を古本市に誘いました。
文学が好きな店長は古本市に夢中になり、あきらの存在を忘れて没頭してしまいますが、あきらは「いいと思います。そういうのって誰にでもあると思う」と言います。
しかし、文学に触れたことで、かつて小説家を目指していた自分を思い出し、現状に落ち込んでしまいました。
後日あきらに改めて古本市でのことを謝る店長ですが、あきらは「店長と一緒にいれて楽しかった」と言います。
現在の自分を受け入れ肯定してくれたあきらに対して意識をするようになっていく店長。
そんなときにファミレスの客として、陸上をやっていたあきらに憧れていたという女の子がやってきます。
「こんなところで何してるんですか?陸上やってないんですか?」と問われたあきら。
怪我のことを知らないその女の子の言葉に動揺してしまいます。
店長があきらを意識しはじめたのに、その女の子の登場であきらの陸上へのどうしようもない未練が出てくるところで次巻に続いていました。
とにかくあきらのクールビューティっぷりと、店長への恋心全開のときの乙女な表情のギャップと可愛さにキュンキュンします。
また人物の書き分けから、キャラに合った服装のセンス、背景の描き込みと、画力がすごいです!
セリフや心情の文章に頼らず、とにかく作画で表現し語っている作品だと思います。
高校やファミレスの臨場感、その場の空気感というか、天気や気温まで伝わってきそうです。
その画力とストーリーの面白さに、きっとあっという間に読みきってしまうと思いますよ!