ハツ ハル、7巻 感想
※ネタバレ注意です※
ハツハルの7巻は、25話〜28話まで収録されていました。
25話は夏休みが明けて2学期になり、青葉東高校内の新聞に「超大型カップル成立」の見出しと共に、海とリコが仲良さげにデートをしている写真が載っているシーンから始まります。
そして海がリコの昼食がいつもパンなのを知り、栄養面を心配して愛妻弁当ならぬ愛彼弁当を作る様子が描かれました。
リコは指に傷を沢山作りながらもお弁当を作ってくれた事に感涙し、喜んで食べるところで終わります。
26話は、海が1人机で悩んでいる様子を、遠巻きに眺めてた友人達が心配しているシーンで開始します。
海は2学期も中盤に差し掛かり秋深くなったにも関わらず、リコと1度もキスが出来ていない事に悩んでいました。
キスをしようとしても、ことごとくタイミングが合わないのです。
1度だけ唇を重ねた事は有りましたが、それは事故のような物だったので同意を得た上での初キスがしたいと考えていました。
最後は勇気を出してキスをしたい事を伝え、唇を合わせようとするのですが、右ストレートを受けて失敗するシーンで終わります。
27話は海が鼻の頭にガーゼを貼っていて、それを友人らに心配され原因を聞かれるシーンから描かれています。
海とリコは、前話のキス以来お互いを意識し過ぎてしまって、距離が離れてしまっていました。
その後リコの友人の紀世と海の友人の美樹も、お互いの関係性に悩み始めてしまいます。
紀世は、リコが悩んでいる自分の力になろうとしてくれるところや、ピンチヒッターになってくれるところ、それが昔からだったことを回想し、リコの優しさに感謝するのですが、
同時に文武両道で良妻賢母なリコと違って何も取り柄がない自分に、嫌気が差してしまうのです。
そんな時、紀世はリコが海とのキスを拒んでしまう理由を、自分には隠していた事を知り、悲しくなってしまう・・・というシーンがあって28話へ進みます。
28話は紀世が、リコが自分と仲良くしてくれる事や、小柄だけどイケメンでファンも多い美樹が恋人で居てくれる事に疑問を抱く場面からスタートします。
また、美樹は泣いていた紀世に声を掛けられなかった心の小ささを、悔やんでいました。
リコはリコで幼少時から仲の良い大好きな紀世を怒らせた事を気にしていました。
そして、やたら落ち込んでいる3人を見て、海が緊迫な空気を感じ取ります。
そこで海は3人を仲直りさせようと校舎裏に呼び出すも、紀世が自暴自棄になってその場の雰囲気が余計に悪くなってしまいます・・・。
ですが海が取り乱した事で全員が落ち着き、3人は心中を話し合い、仲直りすることができました。
その後リコは先に帰った海の家を訪れ、取り乱したままの海に仲直りした事を伝えます。
そして、リコにフラれると思い込んでいる海にキスをして、部屋を後にしたのでした。
愛彼弁当は、海の主夫力と優しさが伝わって来て心がほっこりします!
また、屋外で食事をしている様子が、ほのぼのしていて可愛らしいと感じました。
次の話のキスで悩むという海の初々しさには、ときめきを覚えますね。
27話では色々な人たちが友情や愛情について悩んでいるので、とても深い青春を感じました。
その後の友達を仲直りさせるために行動を起こす海の優しさと純粋さに、心が暖かくなります。
そして、しばらく続いていたみんなの悩みが、全て解決した事に安心できました。
7巻もとても面白かったです!8巻も楽しみです!