黒崎くんの言いなりになんてならない、7巻 感想
※ネタバレ注意です※
由宇は寮生がいる前でいきなり晴人からキスをされ、真っ赤になっていました。
慌ててタクミが止めたものの、由宇は当然、騒いでしまいます。
晴人は「嫌がる顔が最高に好きだ」と相変わらず意地悪を言いますが、由宇はどうしようもなくドキドキしてしまいました。
しかし芽衣子が晴人の事を好きだったので、すぐに気持ちを切り替えて、芽衣子のために2人で晴人の部屋に入り込む事にします。
そして晴人の部屋に向かう途中、タクミが部屋から出てくるところに遭遇します。
そのタクミがクシャミをしていたので、由宇達は逃げた寮の猫が、猫アレルギーのたくみの部屋に紛れ込んでしまったと結論付け、2人で猫を探す事にしました。
やっぱり猫はタクミの部屋に居たのですが、猫もすぐに部屋を出て行ったので、タクミは2人を心配して女子寮に戻るように声をかけます。
すると芽衣子が思いきって、晴人の部屋の場所を訪ねるのでした。
晴人の部屋は、タクミの部屋の隣でした。
晴人の部屋には誰も居ませんでしたが、2人は初めて入った晴人の部屋に興味津々で眺めています。
その瞬間、晴人が戻って来た事が分かり、2人は慌ててクローゼットの中に隠れました。
けれど楽しそうに晴人の部屋で話す、晴人、タクミ、梶の声を聞き、もう少ししっかりと確認したいと思ってしまいます。
そのせいでクローゼットの扉を押してしまい、晴人達の前に姿を表す形となってしまいました・・・。
晴人は怒ろうとしていましたが、その時、設備点検の見回りがやって来ます。
仕方なく晴人は怒るのをやめ、女子2人を隠し、事なきを得るのでした。
由宇と芽衣子はドキドキの一夜を過ごし、お互い眠れなくなってしまっているのが可愛かったです。
そして後日、中間テストを終えた由宇達は、文化祭の準備に取り掛かり始めました。
由宇達のクラスは「仮装」をする事が決まっていて、晴人は自分の衣装の制作を由宇に担当させる事に決めます。
そのため由宇は晴人の体を採寸する事になったのですが、あまりの近さから心臓が飛び出そうなくらい緊張してしまいます!
そして採寸が終わった後、由宇も晴人が好きなのだと気づいていた芽衣子から「黒崎くんの事好きだと知ったら友達辞めると思ったの」と、言われたのです。
さらに芽衣子は曖昧な態度を取る由宇を、悲しそうな顔で見ると目の前から去ってしまったのでした。
その事で芽衣子に嫌われたと落胆する由宇でしたが、晴人からの強気な一喝で逃げずに向き合う決意を持ちます。
そして無事に仲直りする事が出来ました。
ですから由宇は晴人に凄く感謝したのですが、反対にタクミは晴人に嫉妬心を抱き始めるようになったようなのです・・・。
友人と気になる異性の部屋に入り込んでしまうというシチュエーションは、キュンキュンしますしドキドキもしますね!
そして晴人とタクミの対応が全く異なるのも面白いです。
それから親友のために自分の気持ちを押し殺してしまい、逆に親友から怒られる事になるという複雑な乙女心も理解出来ます。
だからこそ芽衣子と由宇が無事仲直り出来て、本当に良かったと感じました。
そして最後に見せたタクミの表情からは、切なさも感じ取れます・・・。
幼なじみでいつも隣にいた晴人に、置いていかれる感じがしたのではないかと思います。
また、タクミが晴人の事を避けるのは、タクミが由宇の事を本気で好きだからとも思えました。
ですから平然と意地悪をしつつも由宇の心を掴んでいる晴人に、対抗心を燃やしてたのではないかと感じます。
果たしてこの先どうなるのか、とても気になりました。
8巻も楽しみです!