ライアー×ライアー、8巻 感想
※ネタバレ注意です※
湊は透に、自分が女子高生のみなに粉して透と付き合っていたことは隠したままで「透のことが好き」と気持ちを伝えましたが、 透は湊の気持ちを信じません。
さらには「好き」と言われたことに動揺して2人で暮らしている家に帰って来なくなってしまいます。
透が湊に望んでいるのは「姉として湊が幸せに暮らし、それを見守る弟としてのポジション」なのだと思った湊は、 「この間の告白は嘘だから、家に帰ってきて」と伝えます。
しかし、文化祭の打ち上げで湊の元彼の烏丸から「オレと湊が別れたのは、湊が弟くんを好きだから」だと告げられた透は、湊の告白が嘘ではなかったことを知ってしまいます。
そして恒例のスキー合宿で相部屋になった2人は、ついにお互いの気持ちを確かめ合い付き合い始めることになったのです。
しかし、透にとって湊はあまりに特別な存在のために、手を繋ぐのだけでも精一杯というか、それだけで満足してしまうほどなのです。
ですが湊は、みなの状態で透と付き合っていたときのようなラブラブな恋人関係ではないことに悩んでしまい、思わずみなのときに透から渡されたケータイに入っている2人の写真を見ながら眠りについてしまいます。
翌朝、湊を起こしに来た透はそのケータイを発見してしまい・・・?! と、気になるところで次巻へと続いています。
女子高生みなの正体が湊だったことに透が気付いていないだけに、どうなってしまうのかがとっても気になります!
そして透の湊だけに見せるピュアさと単純なところがたまりません!
基本、無表情な透をこんなにかわいく描けるのはさすが作者さんの腕ですね。
またこの巻には初めて透目線でのお話が収巻されています。
湊との初めての出会いから、中高生時代を描いていて、なぜ透が無表情になったのか、 なぜ湊はあんなにも透をきらっていたのかが分かる内容となっています。
登場人物の書き分けはすごいし、それぞれのキャラが濃くておもしろいし、さらには嫌なキャラが一切いません。
ほっこりしちゃう要素と、ハラハラする要素と、笑っちゃうコミカルな要素もあります。
絵も、いかにも少女マンガ!というものではなくサラッとしているので、男女問わず楽しめる作品だと思いますよ。