Kiss(キス) 5 月号 涙雨とセレナーデ、9話 感想
※ネタバレ注意です※
とうとう首飾りが手元に戻ってくるか?と思ったところから始まった今回は、陽菜は孝章と一緒に上野の待ち合わせ場所まで歩くことになりました。
上野駅まで移動する時に見つけた西郷さんの銅像で、自分が過去と現代で同じ場所にいたんだということを実感した陽菜の気持ちは、表しようがないくらいもどかしかったり不安だったりするのだろうな、と思います。
現代の東京と、建物も人の服装も違えば、映画の中に迷い込んだような気持ちで現実味はなかったと思いますが、現代と重なるものを見て、タイムスリップが本当に起きた事だと実感することになってしまうのは、とても理解できる気がしました。
そして、嬉しくなるのではなく、焦ったり不安になったりしている陽菜が可哀そうになりました。
手荷物をひったくられそうになって、自分で追いかけようとするのもよく理解できます。
それがなくなったら、現代の自分の存在の証拠が、記憶だけになってしまう、という気持ちが、一気に陽菜を走らせたんだと思います。
現代とつながる西郷さんの銅像で不安になるのとは逆に、現代から持ってきたノートで自分の存在を確認して安心するというのが、よくわかるような、不思議な気持ちにもなりました。
さて、首飾りを取り返して持ってきてくれるはずの貞光に待ちぼうけをくらうなんて、ビックリしてしまいました。
そしてあの首飾りをあげた女の子・チヨが消息不明だなんて!
いきなり旅立つ貞光もなんて奴だ!と思いましたが、しかしチヨの故郷に行っても戻っていないと思うのですが、ヒントを見つけて帰ってくるのでしょうか。
そして孝章の方も、チヨのいた天久一座を訪ねてみようと言っていますが、ここにもヒントはきっとないと思います。
それでも、自分たちで行動することは大事だと思うので、なにか次につながる情報を手に入れられることを願っています!
それにしても、孝章とこんなに長く一緒に行動していると、陽菜と雛子の性格が全く違うということが孝章にバレてしまうのではとヒヤヒヤしてしまいます。
首飾りが見つかるまで、ふたりの仲がどうなっていくのかも気になります。
次の展開はどうなるのでしょうか、次回が楽しみです!