思い、思われ、ふり、ふられ、2巻 感想
※ネタバレ注意です※
朱里が両親の結婚で感じてきた思いと、義理の姉・朱里への秘密の辛い恋をしている理央の気持ちを知り、理央への恋を諦めたいと思う由奈・・・。
そう思うのに理央への思いは日々増して行く中で、由奈はこんなふうに思いを抱えていくよりも、自分の気持ちを打ち明けて振られてから友達として理央を支えたいと考えます。
これまでは人見知りで、男の子が苦手だった由奈が好きな人のために悩み、告白するシーンは切なくて、純粋な思いに胸がぎゅっとなりました。
理央に振られてから、数日落ち込んだ由奈は『前より下を向かなくなった』と理央に言われたことを思い出し、そんな自分を少し変わる事が出来たと感じて、前向きに行動し始めます。
変わっていく由奈をかっこいいと感じ、自分の中に抱えて誰にも言ってなかった悩みや気持ちと向き合い始めた朱里は、中学時代に憧れていた先輩に会いにいこうとします。
その時の自分の気持ちと、今の自分の気持ちは違う事に気付いた朱里は、話を聞くよ、と言ってくれていた和臣に会いに行きます。
和臣は自然体で朱里の気持ちを受け止めてくれるので、なんだかまだはっきりしない和臣への気持ちが生まれるのは自然な事に思いました。
理央への恋をきっかけに変わりはじめた由奈、物分かりのいい態度で家族と接しながらも悩みを抱えている朱里や苦しい片思いを続ける理央。
由奈の純粋な思いから生まれる一生懸命な行動は、周りの人間に小さくも何かしらの影響を与えていくこの二巻は読んでいてとても感動しました。
初めての恋を通して、変われた自分を素直に受け入れて新しい世界へ連れて行ってもらった気分だと言う由奈は本当に可愛いです。
初めから展開が気になる三人の関係に和臣が絡み始めた事で、ますます目が離せなくなりました。
今から三巻が待ち遠しいです!