Nemuki+(ネムキプラス) 2016年 01 月号 闇の守り人 感想
※ネタバレ注意です※
今回は、前半はカッサとジナが牧童のヨヨに案内されてバルサと対面するエピソード、そして後半はカームが王都に旅立つ前にカッサに会いに来たというエピソードでした。
カッサとジナは、自分たちが話したことが原因で今の自体が起こっていることや、ユグロ達上の人間が話していることが嘘だと理解できている為に、ふたりで悩み何かできないかと考えているみたいです。
ふたりとも頭がよくて、そして流されないところが好印象ですね。
その後牧童の岩穴でバルサと対面し、トガル(毒)の槍で傷ついた彼女が自分の側の人間からひどい目にあわされたことも理解するカッサは、とても冷静だと感じました。
彼女の話全てを鵜呑みにはせずに、自分の立場を考えて対応しているように見えました。
一方、バルサはいくらか過激なことを言いつつ、または言いたくないところは嘘を言うのではなく口をつぐんでしまいます。
バルサはバルサなりに彼らがまだ幼いこともあって気を使っているんでしょうが、カッサは氏族に対して彼女が悪い方向に動くのであれば、彼女と戦わないといけないという意思を持っているので、判断材料がないと困るわけです。
まだ傷がいえるまで数日はここにいるから、ゆっくり話せばいいとトト長老から言われて、カッサとジナは洞窟を出ました。
この彼女が完全に治るまでの数日で、理解しあえればいいのですが。
一方カンバルを出ていく前に、カッサに会いにきたカーム。
きっと彼は、カッサとは違い自分の中で感じる違和感から、カッサに会いに来たのだと思います。
ユグロ達に対する複雑な気持ちを持って、または伝統の儀式を使っての人々の権力争い等に対して心に葛藤を抱いたままですが、しかしそれを誰にも言えずに旅立つなんて切なすぎます。
カームはカッサに、もし自分が戻って来なかったら、という話をする時には、彼の決意を感じました。
カッサ自身は何もわからなくても、こんな遺言のようなものを聞いたら、きっとおかしいと感じたでしょうね。
いつのまにかカッサはいろいろなものを背負ってしまっているような気もしました。
いつもは優しくて自信があった瞳が、悲しみを持ちつつある意味決意したような表情で、カームは旅立っていきます。
次回の展開がとても気になる最後でした!