東京アリス、15巻 感想
※ネタバレ注意です※
羽田みずほは目にくまをつくりながら赤ん坊をあやしていました。
でも赤ん坊は中々泣き止んでくれません。
そこで、子どもが好きな東雲ケンが赤ん坊をあやしてみます。
すると、赤ん坊は嘘のように泣き止み笑顔になりました。
羽田たちは東雲は赤ちゃんの扱いが本当に上手だと感心します。
そんな風に羽田たちは楽しそうに盛り上がっていましたが、桜川理央はみんなと一緒に盛り上がる気にはなれませんでした。
みんなは桜川は子どもが嫌いだから嫌なのではないかと考えますが、そうではありません。
桜川はあることで大きく悩んでいたのです。
それは、妊娠です。桜川は妊娠していました。
桜川は大人になったら春は他の季節と同じようになんとなく過ぎ去っていくと思っていました。
今までの春はそうでした。
でもいきなり、妊娠という重大な事実が舞い込んで来たのでどうしたらいいかわからなくなってしまったのです。
しばらくすると、桜川は病室にいて、目の前に心配そうな羽田の姿がありました。
桜川は羽田に妊娠したことを告げ、それが東雲の子どもだと話します。
桜川は東雲のことが好きなのかわからなかったこともあり、余計に出産と結婚をするべきなのか悩んでいました。
けれど、羽田から背中を押され、東雲と結婚して出産する決意をしました。
桜川は東雲のことが好きだという気持ちはどこかにあったけど、認めていいのかわからなくなっていたのだと思います。
東雲の方は桜川のことを愛しているので、余計に生半可な気持ちでは悪いと悩むことになってしまったのでしょうね。
このような大きな問題で悩んでいる時に、友人から前向きな意見をもらえると、きっと安心しますよね。
頑張ってみようという気になるはずです。
特に、先に子育てを開始している友人の助長は役に立つだろうなあ、と思いました。
二人にはこの先も友人の力を借りながら、どんなことがあってもめげずに頑張ってほしいです!