Nemuki+(ネムキプラス) 2015年 11 月号 百鬼夜行抄、第百十話 鬼の相続人 感想
※ネタバレ注意です※
今回は律のおじいちゃん、伶の若かったころのお話です!
河原で、女の人とすれ違うところからお話は始まります。
薄暗い河原で、いかにもあちらの世界という感じです。
叔父さんからそろそろ戻ろうと言われて、家に戻ると誰かのお葬式の最中でした。
今まで音沙汰のなかった親戚たちが、ごちゃごちゃと文句を言ってきたりしてきます。面倒ですね・・・。
その一方で、いろいろな変なお客様が飯嶋家を訪ねてきます。
いろいろと本当に面倒ですね・・・。
妖怪の弔問客は、伶がしっかりと断っていきます。
こいつらを家に入れたら最後、ですから。
そんな中、他の妖怪に気を取られている間に、キツネ達の葬列に遺体を間違って持って行かれてしまいます。
どうやら最初に河原で会った女性がキツネで、彼女の家のお葬式と混ざって間違われてしまったみたいです。
しかし朝には飯嶋家でもお葬式は始まってしまいます。
なんとかキツネを化かして、葬列から遺体を取り返し、朝に間に合わせます。
取り返した遺体を見るとなんと叔父さんです。
飯嶋家のお葬式は伶のおじさんのお葬式でした。
ほっとしたのも束の間、葬儀の時からごちゃごちゃと口を出してきていた千代さんが終わってもこの家に残るというんです!
完全に家を乗っ取ろうとしてるじゃないですか!
さらに面倒なことに、死んだ旦那の遺体を伶に盗まれたと思っているキツネが、飯嶋家に訪ねてきて旦那を返せと繰り返します。
このキツネが化ける人間が、腐乱死体だったせいで、女中が怖くなって辞めてしまったりもします。
おかげで千代さんがさらに家のことに口を出すようになり、娘をこちらに呼ぶと言いだします。
娘を呼び寄せるなんて、この家が本当に乗っ取られちゃいそうです!
キツネには、そっちが先に間違えたんだと言っても、全く聞かないので、家にあげて、まずは人の知識を与えるところから始めることにしました。
するといつの間にか化けるのもうまくなり、女中のおさきさんとして家事をするようになってしまいました。
千代さんの娘はこのおさきさんに怯えます。
人じゃないのですから、怯えるのは正解なのですが。
数日後、千代さんが新しいキツネの襟巻をつけて外から帰ってきます。
病気で死んだキツネを見つけたから襟巻に仕立ててもらった、とのこと。
これはおさきさんの旦那さんでは?? 本当にこの家の中にいたじゃないですか!
おさきさんは、そのキツネの襟巻をください、と千代さんに言いますが、もちろん千代さんは怒って襟巻はくれませんでした。
しかし、この家の中に不思議なことがまた起こります。
これが伶の力なのかもしれませんが、キツネの襟巻が自分で歩き出して、帰ると言い出したり、いろんな化け物が来たり、極めつけには、親戚のおじさんが妖怪を見たせいで心臓発作を起こして死んでしまいました。
おかげで皆逃げ出し、だれも近づかなくなりました。
そんな後、ちょうど赤ちゃんが生まれてお葬式には来られなかった、水脈さんが帰ってきます。
そして、なぜかおさきさんが女中として残ることに!
今回はおさきさんが飯嶋家でどうして女中をすることになったのかというところのお話だったとも言えますね!
次回はどんなことになるのでしょうか?
次回も楽しみです!