猫と私の金曜日 、10巻 感想
※ネタバレ注意です※
愛は「息が出来ない」と思っていました・・・。
意中の猫太と熱いキスを交わしていたからです。
愛と猫太は家庭教師といとこの関係で、猫太は小学校6年生。
愛は猫太が自分の事を心の底から愛してくれていることを実感していて、どうしてそんなに深く愛してくれるのか疑問を抱きます。
愛はその疑問を、猫太に直接ぶつけてみました。
猫太は一瞬キョトンとしたものの、「わかっていたら苦しまない」と切なそうに答えます。
愛はその答えを聞いて猫太が壊れ物に触れるように自分を愛してくれていることに気がつき、猫太のそういうところが好きだと感じました。
猫太の下に居た愛は咄嗟に猫太の上に移動し、「形勢逆転」と笑いかけます。
直後真っ赤になって慌てる猫太に「もう少しゆっくり歩もう」と愛は伝えました。
小学生って本来はすごく子どもっぽいものなのに、漫画の世界では年齢関係なくかっこよく見えてしまいます。
また普通なら小学生と家庭教師が出来るくらいに離れた年齢の人たちの恋愛はご法度です。
ですから小学生の従兄弟と恋愛が堪能出来るというのは漫画ならではの特権だと思います!
猫太はまだ小学生ですが、愛のことをすごく愛していますし、愛することの切なさも感じています。
それは猫太が周りの男の子よりも成熟している証拠ではないでしょうか。
愛も猫太の優しさを感じていて猫太のことが好きだと思っています。
自分より幼い猫太ですが、しっかりと猫太のことを信頼していることが伝わります。
だから猫太の下に寝転ぶことが出来たのだと思います。
しかしどんなに好きでも頼りになったとしても猫太は子どもです。
猫太を翻弄するように見せかけて猫太に体の関係を持つことを辞めさせたのは、愛が猫太の年齢やその後を考えてのことでしょう。
猫太も愛を愛していて優しく接していますが、愛の方が1枚上手だと感じました。